大学生は、バイトをする人としない人の2種類に分かれますね。
ひょっとしたら、「大学生になったらもう年齢的には成人。親に学費を出してもらってしかもバイトをしないなんて甘えだ」と考えている人もいるかもしれません。
しかし、大学生がバイトをすることにはメリットとデメリットの両方があります。
重要なことは、このメリットとデメリットの両方を知って、自分で責任を持って判断することです。
まわりがみんなバイトしているから自分もする…。というのでは、むしろ子供の考え方です。
「自分の行動の結果を予測して、生じる責任を自分でとる」というのが大人の判断の仕方です。
大学生は良くも悪くも「社会人になるための準備期間」と言えますから、バイトをするかどうか?はあなた自身が決めましょう。
以下では、大学生がバイトをするメリットやデメリットについて具体的にまとめました。
バイトをすべきか、すべきでないかを迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
大学生がバイトをするデメリットは?
まずは大学生がバイトをすることのデメリットから見ていきましょう。
大学生がバイトをすると、以下のようなデメリットがありますので注意してください。
デメリット①:時間を拘束される
まず、バイトをすると大学生活以外に拘束時間が発生します。
大学の友達と好きな時に遊ぶということもできなくなりますし、勉強時間が減ってしまうこともあるでしょう。
バイトをする場合には、学生生活とのかねあいで時間管理をよりしっかりとする必要があります。
ただし、文系の大学生は学生生活にものすごく時間がありますから、それほど困ることもないかもしれません。
バイトをしていないと、むしろ時間があまりすぎてルーズになるくせがついてしまうかもしれませんね。
(理系の場合は進級のために講義の内容についていくだけでも必死…という学部も多いので注意)
また、バイトをしているとバイトの中での楽しいことが見つかる可能性もあります。
バイトの中で出会った人と友達になったり、彼氏彼女が見つかったりといった具合ですね。
こうなると「バイトをしている時間」も無駄な時間ということではなくなります。
デメリット②:体力が奪われる
バイトで働くと体や頭を使うので、とても疲れます。
お金をもらうのですから、バイト中は店長や上司の指示に従わなくてはなりませんから、精神的なストレスもありますね。
どのぐらい体力を奪われるか?はバイトの種類にもよるのでケースバイケースですが、
体力に全く自信がない…。という人はバイトは避けた方が良いかもしれません。
(ただし、社会人になったらそういうことはいってられなくなるのも事実なので、学生のうちに少しずつトレーニングしておくというのも一つの考え方です)
デメリット③:人付き合いが増える
バイトをすると色々な人と出会いますので、交遊範囲が広がる反面、人付き合いが増えます。
付き合いが苦にならない人には関係ありませんが、苦手な人にとってはストレスを感じる時間が多くなるかもしれませんね。
デメリット④:生活習慣が乱れる
これは職種にもよりますが、夜遅くまで働くようなバイトは大学生はできるだけ避けた方が良いでしょう。
家に着いた頃には次の日だった…なんてことを続けていたら、まともな大学生活を続けることが難しくなります。
睡眠時間はとても大切ですから、バイトをすべきかすべきでないか、どういうバイトを選ぶか、は慎重に判断しないといけません。
デメリット⑤:食生活が乱れる
こちらも職種によりますが、忙しくて決まった時間にご飯が食べられないと、食事の時間が乱れてしまいます。
食事の時間が乱れると、食べる量が多くなりすぎたり、少なくなりすぎたりします。
自己管理をしっかりすることが大切です。
大学生がバイトをするメリットは?
上では大学生がバイトをするデメリットについて説明しました。
「やっぱりバイトはしない方がいいのかな…」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。
しかし、最初にお伝えした通り、重要なことは「メリットとデメリットの両方を知って、自分の頭で考えて判断すること」です。
まわりに流されることなく、自分で責任を持って決断することが社会人への第一歩といえます。
大学生がバイトをすることには、さまざまなメリットもあります。
以下で順番に見ていきましょう。
メリット①:収入が得られる
バイトをする上で欠かせないメリットは、収入を得られることです。
多くの大学生は、親からお小遣いという形で生活費を受け取っているでしょう。
バイトで収入を得られれば、自分の自由に使えるお金が増えます。
特に、大学生活をしているといろんな物欲が生まれてくるでしょう。
大学生がバイトをするメリット
- 服が欲しい。
- 友達と遊びに行きたい。
- いろんな飲み会に出て、彼氏彼女と出会いたい。
- バイクが欲しい。車が欲しい。
- 国内や海外の旅行をしたい。
- 勉強するための本を買いたい。などなど。
親からもらっているお金に加えて、1ヶ月に5万円だけでもバイト収入があれば、ずいぶんと大学生活の選択肢は広がります。
時給900円のバイトだったら、5万円÷900円=55時間働けば達成できる計算になりますね。
講義が終わった後、1日に4時間〜5時間ぐらい働く日を週に3日作れば月収5万円です。
ちょっときつめの仕事なら時給はもっと高くなりますから、体力に自信がある人なら、それほど難しいことではないかもしれませんね。
メリット②:社会勉強ができる
社会人になる前に、社会の一般常識を学べることも、大学生がアルバイトをするメリットです。
言葉遣い、目上の方に対する接し方、マナーなど大学では教えてもらえないことを勉強できるのも大きなメリットですね。
社会人としてのマナーを身につけておくことは、大学卒業後に社会が出たときにもとても役立ちます。
メリット③:出会いがある
大学生になって「友達ができにくくなった」と悩んでいる方は多いでしょう。
大学では高校のときのようにクラスがないですから、人間関係を築くためには自分から動いていかないといけません。
(自分からまわりに話しかけたり、活動に参加したりなど)
こうしたことが苦手な人の場合、大学で友達ができなくて孤独感を感じてしまうこともあります。
大学で友達ができないことにお悩みの方は、バイトをしてみるのも一つの解決策です。
バイトをしていると、仕事を通していろんな人たちと出会うチャンスができます。
大学のある場所に近い職場なら、同じ大学の人と友達になれるかもしれませんね。
一緒に仕事をする人たちとの連帯感というのは格別なものです。
居酒屋などの飲食店バイトは年齢的に若い人が多い上、シフトに入る時間も調整しやすいので大学生にはおすすめです。
1つのお店で力を合わせ、一緒に働く人とは特別な仲間意識も芽生えますよ。
長く付き合える友達だけでなく、彼氏彼女を探している!という大学生にも飲食バイトはおすすめですね。
メリット④:我慢を学べる
社会に出ると、理不尽なことがたくさんあります。
「絶対に自分が正しい」と思っていても、上司や先輩の言うことを聞かなくてはならないケースに出会うこともあるでしょう。
社会に出てから、そうしたことがあるたびに仕事が嫌になってしまっていてはきりがありません。
大学生のうちに、バイトである程度は理不尽なことへの免疫をつけておけば、社会に出てからまわりの人との円滑な関係が築きやすくなるでしょう。
社会に出る前のトレーニング期間が得られるのが、アルバイトの良いところと言えます。
メリット⑤:お金のありがたみに気づける
汗水たらして働いてもらったお給料というのは、親からもらうお金とは全く違うものです。
たとえ少ないお金であっても、自分でしっかり働いたお金なら「大事に使おう」と思えるでしょう。
大切なお金をどういう風に使うか?を本気で学ぼうと思ったら、やはり自分でお金を稼いでみるのが一番です。
経済的な自立は精神的な自立にもつながります。
結論:大学生がバイトをしないのは甘え?
結論的に、大学生がバイトをしないこと自体は決して甘えではないです。
- お金なんて別に欲しいと思わない
- 社会勉強は社会に出てからでいい
- お金をかけなくても楽しいことはたくさんある
という方にとって、バイトをしてお金を得る意味はあまりありませんからね。
また、「大学生にもなってバイトもせず親のすねをかじっているなんて恥ずかしい」と言う人もいますが、あなたの親が「それで良い」といってくれるなら、それはそれでありがたいことです。
社会に出たら嫌でも自分で働かなくてはならなくなりますから、大学生の間は親に甘えるというのも一つの生き方です。
人それぞれ置かれている状況は違うので、誰かに何かを言われたとしても、気にしないようにしましょう。
まとめ
今回は、大学生でバイトをしないのは甘えなのか?について解説しました。
バイトをすれば、当然ながらその分だけ時間や体力を費やすことになります。
一方で、バイトをすればお金をもらえ、人間関係を広げることができます。
メリットとデメリットを理解して、自分が何を一番に優先すべきかから判断するようにしてください。
重要なのは、まわりに流されずにあなた自身が判断することです。
繰り返しになりますが、自分の選択がどういう結果をまねきよせるのかを予測し、よく考えた上で自分で決断するのが大人です。
大学生はそうしたことを学ぶための絶好のトレーニング期間と言えます。
ぜひ慎重に判断してみてくださいね。