今年も楽しいクリスマスの時期が近づいてきましたね。
ただ、子供たちに「クリスマスってなんなの?なんでお祝いするの?」と聞かれたり、「サンタさんって誰なの?何をした人なの?」と聞かれて困ってしまった…という方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな方のために、クリスマスの意味や由来について説明します。
子ども向けにわかりやすく説明したいときに抑えておくべきポイントについても解説していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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クリスマスの本当の意味や由来(大人向け)
子供に向けて説明するまえに、まずはちゃんとした由来や意味を知っておきましょう。
由来や意味を理解することで、さらに子供たちに説明しやすくなりますよ。
クリスマスの本来の意味とは、ごく簡単にいうと「イエス・キリストの誕生をお祝いし、感謝する日」です。
「イエスの誕生日」ではないことに注意してください。
というのも、イエスの正確な誕生日は分かっておらず、誕生の日ではなく、降誕(地上に降臨した日)の日だったと言われることもあり、「よくわからない」というのが実際のところだからです。
クリスマスの由来・意味
- (誤り):キリストの「誕生日」
- (正解):キリストが「生まれたことに感謝する日」
アメリカやヨーロッパなどキリスト教がほとんどの人にとっての生活の一部になっている社会でも、「クリスマス=キリストの誕生日」というより、「キリストがこの世にやってきてくれたことを感謝する日」という認識が強いのです。
なので、子供たちに教えるときも、「クリスマス=イエス・キリストがこの世に生まれたことを感謝する日」という教えるのが正しいといえるでしょう。
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なぜクリスマスは12月25日なのか?
なお、12月25日がクリスマスと言われるようになったのは、もともとこの日にお祝いをしていた、古代ローマの「冬至のお祭り」と一緒になったという経緯があります。
古代ローマはもともと多神教の国(たくさんの神様がいると信じていた社会)で、もともとキリスト教はその社会の中の一つの宗教にすぎませんでした。
それがだんだんたくさんの人に信じられるようになり、やがてはローマ帝国の国教となったことから、もともとあったローマの風習とキリスト教の祝祭日が一緒になっていったという歴史があるのです。
クリスマスという言葉の語源
クリスマスという言葉の語源は、「キリスト」と「ミサ」が合わさったものだと言われています。
ちなみに、クリスマス・イブの「イブ」は、「evening」夜の意味があるので、24日の夜がクリスマス・イブであり、24日自体のことをいうのではありません。
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クリスマスツリーの由来や意味
クリスマスツリーの起源は8世紀のドイツと言われていて、常緑樹(1年中葉っぱがついている植物)が使われます。
古来ドイツでは、樫の木に小人が居て、樫の木を飾り付けると、小人がとどまってパワーをくれると信じられていました。
この風習と、一年中葉を茂らせる常緑樹にキリストの永遠の命をなぞらえ、象徴としたことが始まりです。
ツリーのオーナメントの意味
また、ツリーに飾られるオーナメントにも意味があり、頂点に輝く星は、キリスト誕生の際に輝いていた星「ベツレヘムの星」を表しています。
また、リンゴやボール型のオーナメントは、聖書でいうアダムとイブが食べた「知恵の実」の意味があります。
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サンタクロースの由来や意味
サンタクロースの由来になった人物は、聖ニコラウスという、4世紀ごろのトルコの司教でした。
聖ニコラウスは、貧しい人や困っている人、子供たちなどを助けており、その逸話がたくさん残っています。
「サンタクロースは煙突から家の中に入ってくる」というのが定番ですが、それには聖ニコラウスの次のようなストーリーがあります。
サンタクロースが煙突からやってくる意味
昔、貧しい3人の娘を助けるために、聖ニコラウスが煙突にコインを投入れました。
そのコインが、家の中の暖炉のそばに干してあった靴下に偶然入ってしまいました。
そこからサンタクロースのプレゼントが靴下に入っている、というお話になったと言われています。
お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、もともとサンタクロースとクリスマスは、全く関係のないものでした(上の説明に、キリストの生誕ということは何の関係もありませんよね)
それなのに、なぜ「クリスマスにはサンタクロースがやってくる」ということになったのでしょうか?
これもはっきりとした理由はわかっていないというのが実際のところで、キリストが生まれたときに、東方の三賢者が贈り物をした、という話とごちゃ混ぜになり、現在の「クリスマスにはサンタクロースがプレゼントをくれる」という話になっていったようです。
キリスト教には2000年を超える長い歴史がありますから、いろんな物語や伝説が一緒になって現在のような風習ができあがってきたという経緯があります。
どの時代にも家族の平和と健康を神様にお祈りする気持ちは共通で、それにまつわる似たようなお話がどんどん一つになっていったというのが実際のところなのかもしれません。
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クリスマスを保育園の子ども向けに伝えるときのポイント
クリスマスの意味や由来について、保育園や幼稚園に通う小さな子供に分かりやすく説明するには、どうしたらいいのでしょうか?
以下では子供にわかりやすく伝えるためのポイントを説明していますので、参考にしてみてください。
クリスマスの意味を子供に伝える
クリスマスの意味を子供に説明するときのポイント
- 昔、キリストという神様が、クリスマスの日にこの世界に現れた
- キリストが現れてみんなとても幸せになったから、キリストが現れた日をお祝いする日になった
キリスト教ではイエスの「生誕」と「降誕」は重要な違いがありますが、子供たちにはまだ理解が出来ないと思いますので、「現れた」と表現するのが一番いいでしょう。
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サンタクロースの意味を子供に伝える
サンタクロースの意味を子供に説明するときのポイント
- 昔、サンタクロースという人が、困っている人や子供にプレゼントを配ったりしていた
- サンタクロースは、いい子にしていると助けてくれる
上でも説明させていただいた通り、サンタクロースの由来は聖ニコラウスのお話にあり、本来はサンタクロースとは関係がありません。
ただ、「昔、立派な人がいて、その人が貧しい人たちに物をあたえていた」ということは変わりませんから、「もともとサンタとクリスマスは関係なかった」ということは、子供たちに説明しなくてもいいでしょう。
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まとめ
今回は、クリスマスについての由来や、子供に分かりやすく説明するためのポイントを紹介しました。
子供たちに説明するときは、親御さんの気持ちや感想なども交えて伝えれば、子供たちにもより分かりやすくなると思います。
子供たちの夢を壊さず伝えたいときなど、参考にしてみてくださいね。
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