「瀟洒(しょうしゃ)」という言葉をたまに見かけるけど、意味がイマイチ理解できないという方は少なくないかもしれません。
「瀟洒」はひと昔前の文学作品などでよく見られた言葉の表現ですが、最近では利用頻度が少なくなってきている言葉といえます。
この記事では、瀟洒という言葉の意味について説明します。
わかりやすい例文も紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
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瀟洒(しょうしゃ)の意味

(瀟洒な雰囲気の和服女性と、瀟洒な小包み)
「瀟洒」とは「しょうしゃ」と読み、すっきりとあか抜けている様子という意味です。
「瀟洒」の漢字2つは、2つとも見慣れない漢字ですよね。
1つ目の「瀟(しょう)」は清いという意味です。
2つ目の「洒(しゃ)」は洗い清める、水をかけて洗うなどの意味があります。
この2つを合わせて、洗い清められたように「すっきりした」「さっぱりした」ものを表現する言葉ということですね。
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瀟洒を「しょうしゃ」以外の読み方で詠む場合のバリエーション
ひと昔の文学では、瀟洒という言葉はよく使われているので、目にしたことがある人が多いかもしれません。
文学的な表現でも「しょうしゃ」と呼ぶのが一般的ですが、中には「あっさり」「さっぱり」「いなせ」「こざっぱり」などのふりがなをつけて読ませているものもあります。
「瀟洒」の特別な読ませ方バリエーション
- あっさり
- さっぱり
- いなせ
- こざっぱり
これらの表現方法は、言葉の意味をより具体的にイメージできるようにしている意図があるものと思われます。
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瀟洒の類義語
「瀟洒」と同じような意味を持つ類義語には、次のようなものがあります。
「瀟洒」と似たような意味を持つ類義語
- 小粋な(こいきな)
- 洒落た(しゃれた)
- 清楚な
- 小ぎれいな
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これらは日常でもよく使う言葉ですね。
これを瀟洒に置き換えても同じような意味になるので、瀟洒のイメージがよくわかるでしょう。
類義語での「瀟洒」の言い換え文例
- 「小粋な小料理屋」=「瀟洒な小料理屋」
- 「清楚な雰囲気の女性」=「瀟洒な雰囲気の女性」
- 「洒落たカフスのボタン」=「瀟洒なカフスのボタン」
ただ、類義語は瀟洒に比べると当たり前な表現になってしまって、格調が低くなる感じですね。
瀟洒の方が、あか抜けている様子を際立たせる特別な表現と言えるでしょう。
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瀟洒の対義語(反対語)
次に、瀟洒とは反対の意味を持つ対義語をあげてみましょう。
「瀟洒」の反対語
- 無粋な(ぶすいな)
- 野暮ったい(やぼったい)
- むさ苦しい
- 格好悪い
これらとは反対のものを考えれば、瀟洒がよりイメージしやすくなりますね。
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瀟洒は英語ではなんて言う?
瀟洒を英語で表現すると、次のような単語になります。
「瀟洒」を英語でいうと?
- stylish
- elegant
- smart
スタイリッシュ、エレガント、スマートは、日本語でも使われますね。
これを瀟洒に置き換えても、同じようなイメージで違和感なく使えます。
ただ、瀟洒という言葉の響きは独特で、これでしか表現できないものもありますね。
文学や芸術作品でよく使われるのは、そういう理由が大きいのでしょう。
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瀟洒の使い方と例文
瀟洒を使った例文を集めてみると、建物と人を表現するものが多く見られます。
どちらも「外見がどうなっているか?」を表現するものですから、「瀟洒」という言葉は内面的なものを表すのではなく、客観的な見た感じを表す言葉ということがいえるでしょう。
以下、それぞれの例文を紹介します。
住宅を「瀟洒」と表現するときの例文
住宅を「瀟洒」と表現するときの例文
- この辺りは閑静で、見渡す限り瀟洒な住宅ばかりが立ち並ぶ
- パリの郊外には瀟洒な洋館が立ち並んでいた
- 瀟洒な建物から、品のいい夫人が現れた
どれも建物の外観がすっきりしていて垢抜けている様子を表していますね。
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美人を「瀟洒」と表現するときの例文
美人を「瀟洒」と表現するときの例文
- パーティーには瀟洒な身なりの貴婦人たちが集まっている
- その人は瀟洒な雰囲気で、皆の注目を集めていた
- その瀟洒な女性は大勢の中でもひときわ目を引いた
瀟洒と表現することで、すっきりと清らかな感じの女性が目に浮かぶような感じですね。
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まとめ
今回は、「瀟洒」という言葉の意味について、類義語や対義語などもまじえて解説しました。
例文や類義語での言いかえを知ると瀟洒の持つイメージがつかみやすくなりますね。
この言葉は、建物や人に限らず、絵画などの芸術品にも用いられることがあります。
何かを見て、すっきりとしてあか抜けていると感じた時は、ぜひ「瀟洒」を使ってみてはいかがでしょう。
表現にも幅ができて、知的な印象を与えることができますよ。
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