しかつめらしい(鹿爪らしい)ってどんな意味の言葉?
「しかめっ面」と言葉の雰囲気が似ていますからなんとなくイメージは湧きますが、厳密な言葉の意味になると意外に「…?」となってしまう方も多いのではないでしょうか。
今回はこの「しかつめらしい」の言葉の意味や由来、例文を解説させていただきます。
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しかつめらしいとは「まじめくさって堅苦しい」の意味
「しかつめらしい」とは、まじめくさっていて、いかにも堅苦しい感じがする様子をいう言葉です。
良く言うと、「もっともらしく、道理にかなっていること」を言います。
しかし、「いかにももっともらしく見せようとしている」というように、必要以上に堅苦しく見せようとしているというマイナスの意味もあります。
(どちらかというとこちらのマイナスの意味のほうが強いですね)
なお、似たような言葉で「しかめっ面」は、苦痛や不快を感じている時の苦々しい表情をあらわす言葉です。
「しかつめらしい」とはちょっと言葉の意味が異なりますね。
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「しかつめらしい」の由来:鹿や爪は関係ない?
「しかつめらしい」を漢字で書くと、「鹿爪らしい」になるのですが、鹿の爪が、なにか言葉の由来と関係があるのでしょうか?
ちょっと難しい表現になりますが、「しかつめらしい」の言葉の語源は、「然りつべくあるらし(しかりつべくあるらし)」という古語からきたものです。
意味は、「そのようにあるべきだと考えられる」ということです。
鹿や爪は、実は言葉の由来にはまったく関係がありません。
単なる当て字で使われているだけです(語源の古い日本語ではこういう当て字はよくあります)
「しかつめらしい」を使った例文を解説!
実際に「しかつめらしい」という言葉は、どのように使われているのでしょうか?
以下ではいくつか例文を紹介します。
例文①:「しかつめらしい顔つきで挨拶をする」
「しかつめらしい顔つきで挨拶をする」というのは、「まじめくさった堅苦しい顔つきで挨拶をする」という意味です。
例文②:「しかつめらしく話す」
「しかつめらしく話す」とは、「もっともらしく、道理にかなったように話す」ということです。
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まとめ
しかつめらしいという言葉は「堅苦しさや真面目さが、少し度を越したような人」に対して使う言葉といえます。
真面目すぎる様子を、すこし皮肉をこめた目で見ている感じですね。
ただ、直接的に「あの人はまじめすぎて堅苦しい」というとカドが立つので、微妙なニュアンスでやわらげて表現しているのが「しかつめらしい」という言葉の意味といえます。
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