税理士の資格と実務経験を持つ方が、一般企業の経理や財務の仕事に転職を目指す場合の志望動機について考えてみましょう。
まず志望動機とは何か?と言うところからですが、これは簡単にいうと「転職先の企業に入社したらどういう仕事をしたいか」ということです。
志望動機を考えるときには、現状の仕事の不満から考えてみると具体性の高い良いものができあがります。
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会計事務所の仕事内容についての不満
例えば、現在会計事務所で働いている税理士の方であれば、日常で以下のような不満を感じているのではないでしょうか。
クライアント企業を外部から見るだけではなく、内部からもっと関わってみたい
よりスケールの大きい仕事をしてみたい
複数のスタッフをたばねるような仕事をしてみたい
グローバルな環境で英語を生かして仕事をしたい
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給与や待遇、人間関係の不満
また、仕事内容以外にも待遇の面で以下のような不満があるかもしれません。
- 税理士資格に合格したのに、資格手当がほとんど出ない…
- 所長税理士の健康状態やモチベーションに不安がある…
- 少人数の会計事務所のため、人間関係が閉鎖的…
志望動機を考える場合には、このような「現状の不満」からヒントを得て「だから、次の職場ではこういう働き方をしたい」と転換する形をとると良いです。
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志望動機の具体例
例えば、「クライアント企業を外部から見るだけではなく、内部からもっと関わってみたい」という不満がある場合の志望動機(一般企業経理に応募する場合)を考えるとすると以下のようなものが考えられるでしょう。
「前職の会計事務所勤務では、クライアント企業と会計を通して多く関わることができました。
しかし、クライアントと顧問という関係上どうしても一線を引いてアドバイスをせざるを得ないのにもどかしさを感じていました。
御社の経理職として採用いただきました際には、一経理スタッフとしての業務を全うさせていただくとともに、企業内部から会計情報を経営に役立つ情報として役立てることができるような貢献をさせていただきたいと考えています」
などなど、「今はこういう仕事ができなくて不満だから、御社でぜひやらせてください」という気持ちを素直に表現できれば、採用側からも具体的なイメージのわく志望動機ができあがるでしょう。
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今の仕事の不満を書くとネガティブな人間と思われる?
今の仕事の不満をあんまり書くと、「ネガティブで不満ばかり多い人間」と思われるかも…と不安に感じる方もおられるかしれませんが、こういった視点での評価がされるのは基本的に新卒採用だけです。
即戦力としての実力が評価の対象となる中途採用での転職活動では、仕事内容へのモチベーションがどの程度見られるかは決定的に重要と言えます。
そのため、「本来はやりたくてしょうがない仕事が現状の仕事ではできない。あなたの企業ではできる。だから採用してください」というロジックは採用側にとって腑に落ちるものになるのです。
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