直木賞作家、恩田陸さんの「夜のピクニック」は、2006年に映画化され「読書感想文におすすめの本」に選ばれることも多い青春小説です。
しかし、「読書感想文を書きたいけど、何をポイントに書いたらいいかわからない」という方も多いのではないでしょうか。
そんな方のためにこの記事では「夜のピクニック」のあらすじと、読書感想文を書くヒントになるポイントを簡単にご紹介します。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
[ad#co-1]
「夜のピクニック」のあらすじを簡単に!
融に歩行祭の間に話しかけることができたなら、ある提案をしようというかけでした。
貴子と融はお互い気になる存在でありながら、今まで話したことがありません。
二人は異母きょうだいだったのです。
そしてそのことを親友にも言えずにいました。
融は貴子を無視し続け、貴子はそんな融に戸惑い怒りすら感じていました。
しかし、貴子はこのまま卒業していいのかと迷った末、かけの実行を決めたのです。
果たしてそのかけは成功したのでしょうか。
[ad#co-1]
タイトル「夜のピクニック」の意味とは
「夜のピクニック」とは、生徒全員で夜通し歩く(走る)学校行事のことです。
朝8時から翌朝8時まで、80キロを休憩と仮眠を取りながらひたすらゴールを目指します。
小さな町の進学校「北高」の歩行祭=「夜のピクニック」が物語の舞台です。
「夜のピクニック」の主な登場人物
「夜のピクニック」で主となる登場人物は上の4人の高校生です。
「夜のピクニック」登場人物
- 甲田貴子 :北高3年7組。父を知らず母子家庭で育つ。
- 西脇融 :貴子の同級:生。硬式テニス部。貴子の異母きょうだい。父は他界
- 遊佐美和子 :貴子の親友。文武両道。和風美人でミーハーなお嬢様
- 戸田忍 :貴子と融の同級生。融の親友。水泳部
- 榊杏奈 :帰国子女。貴子と美和子の親友。二年時まで同級生。現在アメリカ在住
- 榊順弥 :杏奈の弟。アメリカ育ちで限りなくアメリカ人っぽい
[ad#co-1]
「夜のピクニック」読書感想文を書くときのポイント(※ネタバレあり注意)
「夜のピクニック」を題材に読書感想文を書く時は、次の2点に注目しながら本を読んでみてください。
「夜のピクニック」で読書感想文を書く時のポイント
- 貴子と融の互いへの気持ちはどう変わっていったでしょうか。
- 歩行祭を通して、彼らが得たものは何だったのでしょうか。
彼らの気持ちだけでなく、「自分だったらどうか」と考えながら読むようにしましょう。
[ad#co-1]
貴子と融の互いへの気持ちの変化
同級生に異母きょうだいがいたら、皆さんなら相手にどんな態度をとるでしょうか?
登場人物の二人は最後には嘘のように自然で素直な気持ちでお互いを受け入れることができました。
友人のアシストもあり、ゴールを目前に控え、二人はじっくり話す機会を持てたのです。
貴子の気持ち
かけに勝ったら、自分たちの境遇について話すよう提案しようと思っていました。
融の気持ち
融は、はじめは貴子を不愉快な存在だと感じていました。
しかし、貴子ではなく境遇を憎んでいたこと、貴子の寛大さや強さを実は以前から認めていたことに気づきます。
そして逃げずに向き合うことを決め、貴子のうちにいつか遊びに行くことを約束します。
皆さんだったら二人のような決断ができそうですか?
[ad#co-1]
歩行祭を通して彼らが得たもの
歩行祭で彼らは、辛くてもあきらめずに一歩一歩前へ進むことを覚えました。
他には何を得たと思いますか?
家族や親友への感謝
本音で語り合い、貴子と融は親友や家族の愛情や支えに改めて気づきます。
貴子の母は美和子と杏奈に、貴子が融と異母きょうだいだとあかし、貴子を守るようにと伝えてくれていました。
杏奈は、貴子と融のために「順弥」というおまじないをかけてくれました。
友人たちの優しさと助けなしでは、二人の距離は縮められなかったんですね。
今という時間の大切さ
彼らは歩行会での長い長い思考の中で、今は今しかなく、当たり前ではないのだという事に気づきます。
融は、忍の言葉から、あせらず今を大切にしようと思えるようになりました。
貴子は、今しかない、と勇気を出して行動しました。
皆さんは学生生活の中でやり残した事はありませんか?
[ad#co-1]
まとめ
今回は「夜のピクニック」の簡単なあらすじと、読書感想文を書くときのポイントを紹介しました。
貴子と融の互いへの気持ちがどう変わっていったのか、親友や家族がどんな風に二人を支えてくれたのか、「夜のピクニック」を通して何を得たのかが物語の中心となっています。
わたしだったらどう行動するだろう、どう思うだろうと、色々な登場人物と自分を重ね合わせて考えてみるといいですよ。
読書感想文を書くときの参考にしてくださいね。
[ad#co-1]