- 御中の書き方ってどうすればいいの?
- 恥を書かないために知っておきたいマナーや注意点は?
- 返信用封筒で「様」を消す場合にはどうしたらいい?
今回はこの疑問にお答えします。
結論から言うと、「御中」は会社に対して言う場合の「様」だと思えば良いのです。
↓「トヨタ自動車株式会社 様」だとおかしいので、「トヨタ自動車株式会社 御中」と書く、というわけですね。
- (誤り)「トヨタ自動車株式会社 様」
- (正解)「トヨタ自動車株式会社 御中」
相手からもらった返信用封筒が手元にある場合は、
もともと記載されている「行・係・宛」を二重線で消して、「御中」とすぐ右横に書くのがマナーです。
以下、もう少し具体的に説明していきますね。
御中の書き方で絶対に知っておきたい5つのルール!
↓「御中」の書き方のルールはこの5つです。
御中書きの5つの基本ルール
- 宛名(相手の名前)が、会社の名前や団体の時に「御中」を使う
- 御中は宛名の後ろに続けて書く
- 送りたい人の個人名が分かっているのなら「御中」ではなく「様」を使う
- 返信用封筒で宛名の下が「行・宛・係」になっていたら、それを消して「御中」と書く
- 御中と「様」は一緒に使わない
1.宛名(相手の名前)が、会社の名前や団体の時に「御中」を使う
手紙や荷物・メールを送る際、受け取る相手が誰だか分からないことがあります。
たとえば「○○株式会社の人事部の人」としか分からない場合、宛名(送る相手の名前)には「○○株式会社 人事部 御中」と書けばOKです。
2.御中は宛名の後ろに続けて書く
見た目の問題ですが、「御中」は宛名の後ろに一文字空けて書きましょう。
封筒でもメールでも、「○○株式会社 御中」と書くとキレイに見えます。
キレイに書くことも礼儀なので、見た目も意識すべきですね。
3.送りたい人の個人名が分かっているのなら「御中」ではなく「様」を使う
送りたい人の名前が分かっているのなら、「様」を使いましょう。
「御中」を使えるのは、宛名が会社や団体の時だけです。
つまり、送る相手が「○○株式会社の人」としか分からない時は「○○株式会社 御中」と書きます。
もし「○○株式会社の山田雄太さん」と分かっているのなら、宛名には「○○株式会社 山田雄太 様」と書く方が、送られた相手も分かりやすいです。
4.返信用封筒で宛名の下が「行・宛・係」になっていたら、それを消して「御中」と書く
会社から返信用の封筒をもらうことがありますが、その時宛名は「○○株式会社 ○○部 行」と印刷してあることがほとんどです。
そのまま出すと失礼なので「行」の字だけを消して、近くに「御中」と書きます。
5.御中と「様」は一緒に使わない
「御中」と「様」を同時に使うのは二重敬称になり失礼です。
二重敬称とは、「さん」「様」「社長」のような相手を敬う呼び方を二つ使ってしまうことです。
「社長様」や「各位殿」も二重敬称です。
二重敬称は基本的にマナー違反とされています。
「御中」も敬称なので、「○○株式会社 人事部 御中 山田雄太 様」と書いてはいけません。
この場合は「○○株式会社 人事部 山田雄太 様」と書くのが正しい書き方です。
そもそもの御中の意味は「会社や団体を敬った呼び方」
「御中」は会社や団体に対して使う「敬称」です。
普段私たちは、相手の名前を呼ぶ時「山田さん」「田中社長」「吉田様」などと呼びますよね。
その「さん」「社長」「様」が「敬称」です。
これらは個人を呼ぶ時に使うもので、同じ感じで会社や団体の名前を呼ぶと「御中」になります。
だから宛先で「○○株式会社」だけしか書かないのは、相手を呼び捨てで呼んでいるのと同じなのです。
封筒やメールの「御中の書き方」
書き方は普段個人に宛てて送る時の書き方と変わりません。
いつも「○○様」と書いているところを「○○株式会社 御中」と書けば良いだけです。
封筒やはがきは宛先を書く欄の中央に大きく。
ビジネスメールは本文の前に宛名を書くのが礼儀なので、そこを「○○株式会社 御中」と書けば間違いいありません。
「行・係・宛」を消して「御中」を書く場合
封筒に最初から宛名が印刷されている場合、いつも「行」か「係」か「宛」と書いてあります。
この場合はこの部分だけ消して、近くに「御中」と書かなければなりません。
ですがどうやって消して、どこに「御中」と書けば良いのでしょうか。
縦書きの封筒の場合
縦書き封筒の時は、「行」を縦の二重線で消します。
それから消した「行」の左か下に「御中」と書きましょう。
横書きの封筒の場合
横書き封筒なら、「行」を横の二重線で消します。
そして消した「行」の右に「御中」と書きます。
基本は書式に逆らわないように右に書きますが、下か上でも失礼になるようなことはありません。
まとめ
御中の書き方について解説しました。
「御中」は「様」や「さん」と同じで、相手の会社を敬う大切なものです。
これがないと失礼になってしまいますので、必ず書くようにしましょう。