スケープゴートとは、「集団の中での不平不満を他にそらすために、何もしていないのに罪をかぶせられてしまう人たち」のことです。
このスケープゴートは、いじめなどの社会問題の根底にある考え方と言われています。
この言葉の詳しい由来は、実は古くからあるヘブライ聖書からきています。
今回はスケープゴートの詳しい意味と、その事から起こるいじめについて解説します。
シーン別に解説いたしますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
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スケープゴートの意味とは?
本来、ヘブライ聖書の中で、人々の苦難を代わりに山羊に罪を負わせたことから始まっています。
日常会話ではある物事をきちんと機能させるために、少数の人を罰するケースがあります。
その犠牲になった人のことをスケープゴートと呼んでいます。要は身代わりです。
例えば、自動車運転を安全にするためには高齢者の方に免許返還を求めるなどの条件を求めています。
この場合では高齢者の方が、スケープゴートに該当します。
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心理学でのスケープゴート理論の考え方
スケープゴート理論という呼び方で、心理学ではこの考え方が浸透しています。
集団で発生した問題をある特定の個人に押し付けることで、根本的な問題解決を先延ばししてしまおうといった考え方です。
その代表的な例が、学級内でのいじめになります。
スケープゴートの具体例
実際にスケープゴートが多いシーンは、いじめにあります。
その状況はクラスなどの学級内から家族内いじめまで多種多様です。
家族の中でも発生することはあるので、非常に注意しなければいけません。
例1:いじめの本質は「スケープゴート」
まず一つの物事を円滑に進めるために、少数の人が犠牲になります。
どのような組織の中でも、平穏を保つためにスケープゴートを発生させる恐れがあるという事です。
そしてその動きが悪化していくと、いじめに繋がっていきます。
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例2:家族のおやつを勝手に食べて、他の家族の責任にする
家族内でも些細なことでスケープゴートを作ってしまいます。
その最たる例が、家族内でのおやつの取り合いです。
勝手に食べたおやつの責任を他の家族になすりつけます。
このような小さな出来事でも身代わりを発生させているんですね。
例3:クラス全体の失敗責任を特定の生徒にとらせる
例えば、教室の窓ガラスが割れていたとします。
すると先生は当然、犯人捜しを始めます。
この場合本当の犯人が自首すれば、すぐ解決なのですが実際はそう上手くいきません。
決まってクラス全員の多数決によって犯人を決定します。
この多数決は真犯人を提示するものではなく、身代わりのスケープゴートを犯人に仕立て上げてしまうことが多々あります。
クラスの生徒間にも、力関係が生じているからです。
そのため意図していなかった人が、犯人となってしまいます。
このようにスケープゴートは、実は毎日のように生み出されています。
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まとめ
今回は、スケープゴートの意味とは?原因や家族・いじめの具体例を心理学で解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
スケープゴートは、物事を平穏に進めるために差し出す犠牲であり、そのことはいじめに繋がっていきます。
学級内のケースから、家族内の問題までさまざまなケースがありますので、その状況をよく知っておきましょう。
そして少しでもスケープゴートにならないような対策を予め練っておくことが、非常に大切です。
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