マーガレット=ミッチェル原作の「風と共に去りぬ」は、映画や宝塚歌劇でも上演されている名作小説です。
しかしこの作品、長編小説というだけあってとにかく長い…!
「ずっと原作を読んでみたいとは思っているんだけど、なかなか時間が無くて…」という方もきっと多いのではないでしょうか。
この記事では「風と共に去りぬ」の作品あらすじについて、簡単にわかりやすく解説させていただきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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「風と共に去りぬ」のあらすじを簡単に解説!
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「風と共に去りぬ」あらすじ
「風と共に去りぬ」は、激動の時代を生き抜くために男性を利用していく女性、スカーレットの恋愛遍歴を描いた作品です。
スカーレットは、思いを寄せていた男性に告白しますが、彼は別の女性と結婚してしまいます。
傷ついたスカーレットは、あてつけのように好きでもない別の男性と結婚することを選びます。
しかし、結婚してすぐに、その夫は亡くなってしまうのでした。
未亡人になったスカーレットは、今度は資産家の男性と再婚します。
なのに、再婚相手もまた事故で亡くなってしまいます。
最後にスカーレットが結婚したのが、レット・バトラーという男性でした。
レット・バトラーは、出会った頃からスカーレットに惹かれていたのですが、彼は、彼女の心に初恋の男性がいることを知っていたのでした。
レット・バトラーはスカーレットを愛し続けることができるのでしょうか?
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「風と共に去りぬ」の登場人物
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「風と共に去りぬ」には何人もの登場人物が出てきます。
名前がカタカナなので覚えにくいかもしれませんが、これから紹介する4人の名前さえ覚えておけば大丈夫ですよ。
スカーレット・オハラ
この物語の主人公。
タラの大農園の長女として不自由なく育つ。
周囲の男性を虜にする美貌と、激しい気性の持ち主だが、生き抜く強さも兼ね備えている。
レット・バトラー
スカーレットの3人目の夫。
出会ったときからスカーレットに惹かれるが、その恋を成就させるまでに時間がかった男。
名家の出身だが、その型にはまらないやり方で巨万の富を得る。
計算高くエゴイストで、スカーレットとは似たもの同士。
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アシュレー
スカーレットがずっと思い続けるイケメン男子。
アメリカ南部の貴族的な家庭で育つ。
スカーレットのアプローチに揺れながらも、メラニーと結婚する。
メラニー
アシュレーの妻で、スカーレットの義妹。
夫アシュレーを献身的に支え、スカーレットのことも心から慕っている。
優しく、とても包容力があり、レット・バトラーもメラニーには本心を素直に打ち明けている。
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「風と共に去りぬ」の見どころ(ネタバレあり)
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「風と共に去りぬ」の見どころは、作品の中でスカーレットの気持ちが、アシュレーからレット・バトラーへと移っていく様子をたんねんに描いているところです。
物語の各場面で、彼女の気持ちがどのように傾いていったのか着目しながら読んでみると良いでしょう。
以下では、それぞれの場面について見どころを解説します(一部ネタバレを含みます)
失恋と出会い、そして一度目の結婚
アシュレーに思いを告げたスカーレットですが、アシュレーはメラニーと結婚します。
フラれてヒステリーを起こしたスカーレット。
そんな姿をレット・バトラーに見られてしまいます。
スカーレットは、レット・バトラーの馴れ馴れしい態度に反感を抱きますが、レット・バトラーはスカーレットの生命力あふれる魅力に惹かれるのです。
きっと一目惚れだったのでしょう。
そんなスカーレットは、失恋でやけを起こし、好きでもない男と結婚するのです。
ですが、南北戦争が始まり、スカーレットは結婚2ヶ月で未亡人になってしまいます。
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二度目の結婚、生きていくために
戦況が悪化する中、スカーレットはレット・バトラーに再会します。
またも馴れ馴れしくスカーレットに迫るレット・バトラー。
彼に反発しながらも、故郷タラに戻るためには助けてもらうしかありません。
スカーレットは、アシュレーからメラニーと赤ちゃんを任されたのです。
そして、タラに戻って間もなく戦争は終わりました。
二度目の告白
スカーレットは、戦争から戻ったアシュレーに二度目の告白をします。
結果は玉砕…。
あたりまえですよね、アシュレーには妻のメラニーも子供もいるのですから!
敗者であるタラの住民は、莫大な税金を払わなくてはなりません。
お金を用意するため、スカーレットは自分の妹の婚約者を誘惑し奪い取ります。
大好きなタラの土地を守るため、スカーレットは二度目の結婚をするのです。
ですが、二人目の夫も事故で亡くし、スカーレットはまた未亡人になります。
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三度目の結婚、そして大切な人との別れ
未亡人となったスカーレットに、レット・バトラーはプロポーズします。
スカーレットを手に入れた!と思ったレット・バトラーでしたが、彼女の心にはアシュレーがいるのです。
二人の間には、ボニーという女の子が生まれました。
レット・バトラーは、ボニーを溺愛することで心のバランスをとっていたのです。
ですが、その娘が落馬事故で急死してしまいます。
メラニーの死
病弱だったアシュレーの妻メラニーが、「アシュレーを頼む」「レットを愛してあげて」と、スカーレットに言い残し亡くなります。
プライドが高く、意地っ張りなスカーレットとレット・バトラーにとって、メラニーの包容力は支えでした。
レット・バトラーは、メラニーが亡くなったことで、スカーレットがアシュレーの元に行ってしまうと思い込みます。
そして、ついにレット・バトラーはスカーレットの元を去ってしまうのです。
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ラストの名シーン
「明日は明日の風が吹く」
スカーレットが、小説の最後で呟くセリフです。
映画では、ビビアン・リーがつぶやいたセリフとして有名になりました。
大切な人を失ってから初めて、その人がどんなに大切な人だったかに気づく。
決してハッピーエンドではありません。
恋敵だったメラニーが亡くなって、初めて大事な親友だったことに気付いたスカーレット。
アシュレーを愛していると思っていたのに、いつのまにかレット・バトラーを愛していたスカーレット。
「難しいことは明日考えよう」というセリフは、素直に自分の気持ちと向き合えないスカーレットだからこそのセリフです。
時代背景
「風と共に去りぬ」の舞台は、南北戦争前後のアメリカ南部です。
まだ、黒人が奴隷として強制労働を強いられていた時代でした。
スカーレットの人生は、戦争の影響を多く受けています。
読書感想文を書く時は、そんな時代背景に触れてみてもいいでしょう。
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まとめ
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今回は、「風と共に去りぬ」について解説しました。
スカーレットが生き抜くためにたくましくなっていく様子と、レット・バトラーに対する気持ちの変化が物語の軸として重要です。
「風と共に去りぬ」の小説や映画を見たことがない方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
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