手紙の最後に書く「結びの言葉」は、手紙全体の印象を引き締める役割がある重要な部分です。
ビジネスで使う手紙やメールはどうしても無味乾燥になってしまいがちですが、結びの言葉に季節感を出したり、ちょっとセンスを感じさせる言葉を織り交ぜることができると、ぐっと相手の印象に残る手紙になりますよ。
今回は手紙やメールで使う結びの言葉について、そのまま使える文例や、具体的な書き方のポイントについて解説させていただきます。
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手紙の結びの言葉文例:迷ったらこれ!
迷ったときにオールマイティに使える結びの言葉文例
- まずは取り急ぎお礼まで。
- まずは書中にてお祝い申し上げます。
- 取り急ぎお見舞い申し上げます。
- 略儀ながら書中をもちましてお知らせいたします。
- 略儀ながら書中をもちましてご返事申し上げます。
ビジネスメールなど、シンプルな結びで問題ない場合には、上の例文を用いれば問題ありません(シーンを問わず使える結びの言葉です)
基本はこちらでOKですが、手紙やメールに慣れてきたら季節感を感じさせる結びの言葉にも挑戦してみると良いでしょう。
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相手の活躍や健康を願う結びの言葉(文例)
相手の仕事上の活躍や健康を願う結びの言葉としては、以下のような文例が使い易いです。
相手の活躍を祈る結びの言葉文例
- これからも~様の一層のご活躍を心よりお祈り申し上げます。
- ~様のますますのご健康を祈念いたしております。
- 皆様のさらなるご発展をお祈りいたします。
- 寒さ厳しき折から、くれぐれもお身体ご自愛くださいませ。
- まだまだ暑い日が続きます。くれぐれもお身体ご自愛くださいませ。
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今後も交友を願う場合に使う結びの言葉(文例)
普段からお世話になっている目上の人などに手紙やメールを送る場合の結びの言葉には、次のような文例が適切です。
目上の人に対して、今後も交友をお願いする場合の文例
- 今後とも、よろしくご指導ご鞭撻をお願いいたします。
- 今後とも変わらぬご交誼のほど、よろしくお願い申し上げます。
- これからも変わらぬご指導のほど、お願い申し上げます。
- これからも何卒お力添えを賜りますよう、お願い申し上げます。
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手紙の結びの言葉は「用件の繰り返し確認」が基本
そもそも手紙の結びの言葉を何のために入れるのか?ですが、これは「手紙を出した要件の繰り返し確認」が基本になります。
例えば、プレゼントや贈り物をもらったお礼の手紙を相手に送る場合には「取り急ぎお礼まで」といった書き方をします。
ビジネスでおくるメールや手紙であれば、相手との関係性を維持することが主目的になるでしょうから、今後のご愛顧をお願いする文章などを結び言葉として使うのが適切です。
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結びの言葉でも季節感をアピールするのが上級者
結びの言葉は最低限この条件(手紙を出した要件の繰り返し確認)を満たしていれば問題ありませんが、季節感のあることばとからめるとより手紙上級者の印象を与えることができますね。
この場合(季節感をアピールする場合)には、手紙の書き出し部分と、手紙の結びの言葉がうまく対応していることが必要です。
例えば、4月に送る手紙であれば、手紙の書き出しを「陽春の候、お変わりなくお過ごしのことと拝察申し上げます」というかたちにしたのであれば、結びの言葉はこれと対応するように「花吹雪舞う季節、どうぞお健やかにお過ごしください」とか、「春陽一刻値千金と申します。のどかな春の日々を楽しまれますように」といったように、書き出しの季節感と対応する形で結びの言葉を入れるようにしましょう。
季節感を感じさせる結びの言葉については、次の項目でくわしく文例を紹介させていただきます。
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季節感を感じさせる結びの言葉
季節感を感じさせる結びの言葉は、普段から手紙を書きなれている「上級者」という雰囲気を演出してくれます。
決して無理に飾る必要はありませんが、取り入れてみるとぐっと深みのある手紙やメールになりますよ。
以下、手紙やメールを出す月別に使える結びの言葉文例を紹介させていただきます。
1月に出す手紙の結びの言葉文例
1月初旬に出す手紙の結びの言葉
- ~様の本年のより一層のご活躍を心よりお祈りいたします。
- 本年も変わらぬご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願いいたします。
- 今年も新しい年の始まりですね。仕事にプライベートにお互いに実り多い一年にしていきましょう。
- お互いに実りの多い一年になりますように。
1月中旬に出す手紙の結びの言葉
- 外の冷気が身に染みる折です。くれぐれもお身体ご自愛くださいませ。
- いよいよ本格的な冬将軍の季節ですね。風邪などひかれませんよう、お身体には十分ご注意くださいませ。
1月下旬に出す手紙の結びの言葉
- 春まだ遠い季節、寒い日が続きます。風邪などひかれませんよう何卒ご自愛くださいませ。
- 大学受験に取り組む~さんはいよいよ追い込みの時期ですね。良いお知らせをお待ちしております。
まとめ
今回は、手紙やメールの最後をかざる「結びの言葉」について、書き方や注意点を具体的な文例をあげながら解説させていただきました。
手紙は基本的な書き方のルールさえ理解しておけば苦手意識を持つ必要はまったくありません。
基本的なルールを理解したら、四季折々の季語や時候の挨拶を使いこなすことにも挑戦してみてくださいね。
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