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読書感想文の書き方

太陽と月の大地【課題図書】あらすじと読書感想文の書き方・例文

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夏休みの課題、読書感想文はもう書けましたか?

この記事では、今年の中学生の部の課題図書に選ばれている「太陽と月の大地」について、読書感想文の書き方を例文付きで解説します。

いくつかのステップに分けて紹介してあるので、読書感想文を書くコツとともに、あらすじも分かりますよ!ぜひ、参考にしてみてください。

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太陽と月の大地:内容あらすじ

舞台は15世紀末のスペインのグラナダ。複数の宗教に寛大だったナスル朝が滅亡し、代わりにイスラム教を弾圧するキリスト教徒が支配するようになったことから、イスラム教徒とキリスト教徒の対立が始まる時代です。

主人公はモリスコ(キリスト教に改宗したイスラム教徒)の男の子エルナンド。

兄、父、祖父と一緒に暮らしています。

ナスル朝の時代、宗教を超えて親しくしていたアルベーニャ伯爵がエルナンドの家を訪れるシーンから始まります。

キリスト教徒であるアルベーニャ伯爵の娘、マリアと互いに惹かれあうエルナンドですが、宗教の対立が深まる中、モリスコであるエルナンドの家族に悲劇が襲い掛かります。

エルナンドの兄であるミゲルが、モリスコの娘を助けるためキリスト教徒を殺してしまったことから反逆者として追われることに。

また、エルナンドと父は「仲良くしていたキリスト教徒との戦いは避けたい」として、戦争から逃れ山に潜んでいました。

しかし、キリスト教徒に捕まり、奴隷として競売にかけられてしまいます。

二人は、アベルーニャ伯爵に競り落とされることで助けられましたが、エルナンドは「自分は奴隷になり果てた」と、マリアを突き放します。

やがてエルナンドと父は、自由を求めアフリカへ渡ることにしました。

マリアは二人を乗せた船をいつまでも見送ります。

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太陽と月の大地:読書感想文の例文

「今、となりにいる人と文化が違うかもしれない」そんなことをこれまで考えたことがありませんでした。もし、明日のお昼休みにクラスメイトから「今日は断食月だから昼食を食べない」と言われたら、私はどのような言葉を返していいかわかりません。

友達が気持ちよく過ごせるように配慮したいと思いつつも、知っているいつもの日常から飛び出したでき事として、困惑してしまうと思います。

また、モーロたちのアラビア語の使用を禁止する、というシーンがありました。

夜、真っ暗な部屋で物音がすると、昼間ではなんとも思わないような小さな風の音でも、必要以上にドキドキして不安な気持ちになってしまいまいますよね?

それは「小さな風の音」が怖いのではなく、見えないことで何があるか分からない不安な気持ちが恐れへと繋がっているから。

それと同じことがグラナダで起こっていたのだと思いました。

アラビア語自体が恐怖なのではなく、何を話しているかわからないことに恐怖があったのでしょう。

そのような暗闇をなくすには、どうしたらいいのでしょうか。

唯一、私たちにできることは「相手を知る」ことだと思います。

自分が生まれ育った土地とは違う場所にあり、違う言葉を使う文化を恐れないというのは、とても難しいことです。

でも、もし少しでも知っていたならば、見方が変わってくると思います。

知識という灯りで暗闇を照らすことは、自分にしかできません。

何か知らないものに出会ったとき、少しの勇気を持って一歩踏み出してみましょう。

人から聞き、未知の世界を知ることで、それがきっかけとなり、やがて平和に繋がっていくと思いました。

もし明日、何かいつもと違うことに出会ったら、一歩進んで自分から聞きに行きたいです。

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太陽と月の大地:読書感想文の書き方は4ステップ

面倒な読書感想文を簡単に書くには、コツがあります。

読書感想文の書き方のコツ

  • ステップ1:読みながらメモする
  • ステップ2:メモを見て「自分の意見を組み立てる」
  • ステップ3:「自分が同じ立場だったら」と置き換えて考えてみる
  • ステップ4:感想文のラストは今後の行動を宣言する形で

 

以下、順番にくわしく説明します。

ステップ1:読みながらメモする

「太陽と月の大地」は登場人物が多く、名前も複雑です。

本を読み終わったら、すでに内容を忘れていてまた読み直し…なんてことのないように読みながらメモしていくのがおすすめです。

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読み終わったあと、すぐに原稿を書く作業に取り掛かれるようになりますよ!

重要だと思ったシーンをメモ

どんなことをメモすればいいかわからない場合は、重要だと思ったシーンを読みながらどんどんメモするのが鉄則です。

本を読むときに、紙一枚とペンを用意しておきましょう!

コツは「一言で簡潔に」メモすること

メモは、後で自分が分かる内容で書いてあればOKです。

そのため文章で書き抜くのではなく、簡単な単語だけをメモしていきます。

たとえば、「太陽と月の大地」だと、次のような感じでメモを書きながら読み進めていきましょう。

 

  • モーロの習慣をよく思わないキリスト教徒
  • ディエゴ・ディアス(モリスコ)とドン・ゴンサロ(キリスト教徒)の友情
  • ひと夏を一緒に過ごしたマリアとエルナンド
  • エルナンドの船を見送るマリア

 

余裕があれば、ページ数も一緒にメモしておくと、あとで前後の文章を確かめたくなった時に便利ですよ。

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「自分の気持ち」も一緒にメモしよう!

読書感想文は、読んだものに対して自分がどう感じたのかを書いていくのが基本です。

そのため感想文を書くときに、自分の気持ちを思い出しやすいようメモしておきましょう。

 

  • どうしてそのシーンが重要だと思ったのか?
  • そのシーンを読んで、どう感じたのか?

 

この2つを一緒にメモしておくと、感想文がぐっと書きやすくなりますよ。

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例えば、先ほどのメモに「自分の気持ちメモ」を加えると以下のような形になります。

モーロの習慣をよく思わないキリスト教徒
(自分の気持ち)キリスト教徒は、モーロがなぜその習慣を大切にしているのか知らずに悪いものと決めつけているのが悲しい。
ディエゴ・ディアス(モリスコ)とドン・ゴンサロ(キリスト教徒)の友情
(自分の気持ち)初対面は敵対していたのに、ぶつかり合うことで意気投合した。
相手のことを肌で感じたからこそできたことだ。
ひと夏を一緒に過ごしたマリアとエルナンド。エルナンドの船を見送るマリア
(自分の気持ち)お互いの気持ちを伝えることなく、離れ離れになってしまう。時代が違えば、ずっと一緒にいられたかもしれないのに。

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ステップ2:メモを見て「自分の意見を組み立てる」

本を読み終わったら、メモを見て感想文に書く内容を決めていくステップです。

メモに書いた内容をすべて感想文に書くことはできないので、どの意見(感想)を書くか選んでいきます。

メモの中から「自分の気持ちが動いたシーン」にマルを付けよう

まずはステップ1で書いた「自分の気持ちメモ」を見て、特に自分の気持ちが動いたシーンを探してマルをつけます。

マルを付けながら、どうして自分の気持ちが動いたのか、どのようなでき事(シーン)がきっかけなのか、といったことを考えましょう。

ステップ3:「自分が同じ立場だったら」と置き換えて考えてみる

次は、自分の主張を考えていくステップです。

感想文のコツは、ただ読んで感じたことを書くだけでなく、自分の主張を入れることでよりその人らしい文章になります。

とはいえ「自分の主張を入れる」といっても、どんな文章を書けばいいのかイメージが浮かばないこともありますよね。

そのような場合には、次のようなことを考えながら文章を考えてみると良いでしょう。

自分が主人公と同じ立場だったら、どんな行動をとる?

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主張というと難しく考えてしまうかもしれませんが、自分が主人公と同じ目にあったら、どんな行動をとるかを考えていくと分かりやすいです。

「太陽と月の大地」の感想文の場合は「今、となりにいる人と文化が違うかもしれない」場合に、どんな行動をとるかという部分になります。

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ステップ4:感想文のラストは今後の行動を宣言する形で

感想文のラストに困ったら、今後の自分の行動を宣言するイメージで書いてみましょう。

ポイントは本を読んで感じたことをもとに、本を読む前と読んだあとで、自分の今後の行動に変化が起こりそうな内容を取り上げることです。

いちばん難しい「書き出し」はこう書く!

読書感想文のコツをつかんで、いざ書き始めようと思っても、やっぱりつまづいてしまうのが、「書き出し部分」という人は多いですね。

最後に、特につまづきやすい読書感想文の「書き出し」部分を魅力的に書くコツをお伝えします!

「もしも話」ではじめてみよう!

困った場合は、「もしも話」で感想文をスタートしてみましょう。

「もしも話」とは、「もしも自分が主人公と同じ体験をしたらどんな行動をとっているか?」というかたちで文章を書くことをいいます。

ステップ1で書いたメモを見ながら、マルをつけた自分の気持ちが動くきっかけになったシーンについてもしも話で書き始めてみましょう!

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