この記事では、中学国語の教科書で勉強する「ちょっと立ち止まって」から、先生は何を伝えるべきかという板書のヒントや作品の魅力について説明します。
指導案や授業案の作成に役立てていただければ幸いです。
生徒のみなさんにとっても、テスト対策や感想文を書く時などにも使える内容になっていますから、ぜひ参考にしてみてください。
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ちょっと立ち止まって:指導案作成のポイント
ここでは、先生が指導する際に、おさえておくべき基本のポイントを説明します。
生徒のみなさんも、先生がどのようなことを考えながら授業を進めているのか?を考えることはとても勉強になります。
授業がわかりやすくなり、テスト対策にもなりますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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①段落ごとに、どういった内容になっているかを説明する
この教材の目標として「段落と段落の関係に注意しながら、文章の構成を読み取る」ことがあります。
それぞれの段落で何を語っているのか、その内容を説明するようにしましょう。
この例は、この接続詞(しかし、また等、いわゆるつなぎ言葉)は、どういったことを表しているのかということを授業で伝え、テスト等で再び生徒に確かめさせましょう。
今後、長い説明文を勉強する時が来た時に、この「段落の役割」を知ってる知らないでは、読みやすさが格段に変わります。
どんな説明文にも構成があることを教え、それで一気に読みやすくなることを伝え、作品や国語の魅力を伝えましょう。
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②自分たちの日常生活と結びつける
「興味や関心を持ったところを確認し合う」こともこの教材の指導目標として挙げられています。
生徒は例としてあがっている3つのだまし絵を楽しく見ます。
しかし、この授業が「面白い絵が3つあったな」で終わるのは大変もったいないです。
なぜなら、世の中には一つの視点で見ないで、様々な角度から見ることで新しいことを発見できることがたくさんあるからです。
生徒が、これまでは一面的に見ていたかもしれないことが、授業をきっかけに見方が変わった―。
そういう風な考え方が芽生えれば、この授業は成功です。
テストで筆者が言いたかったことや、グループワークにて、「ものの見方を変えてみた」発表会をすると、より理解が深まります。
心理学を少し調べて、似たようなものを取り上げても、生徒の知的好奇心を刺激できるかもしれませんね(例:カクテルパーティー効果等)
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ちょっと立ち止まって:テスト問題例の解説
ここからテスト問題例の解説をしていきますので、参考にしてください。
「ちょっと立ち止まって」からは、以下のようなテスト問題の出題が考えられます。
中学国語「ちょっと立ち止まって」テスト問題例
- ①文中からの抜出問題
- ②指示語に関する問題
- ③絵の見方についての問題
- ④接続詞についての問題
- ⑤「見方を変えると別の一面が見える」についての問題
順番に説明させていただきます。
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テスト問題例①:文中からの抜出問題
本文5行目に「白い部分を中心に見ると」とありますが、この「中心に見る」ことを、筆者は例えを使って違う言葉でも説明している。同じ意味でどういう言葉にしていますか。
解答と解説の例
ピントを合わせる
この教材は例えや、日常生活と結びつくものを使って説明しています。
例えをどう有効活用しているかや、その例えが何を説明しているのかを生徒は把握する必要があります。
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テスト問題例②:指示語に関する問題
具体的に書きなさい。
解答と解説の例
橋の向こうから1人の少女がやって来たとき。
指示語(こそあど言葉)が明確にわかっているかを知ることができます。
内容の理解を確かめるために、指示語が指す内容を聞く問題は、テストの定番です。
生徒は、どの指示語が聞かれても答えられるようにしましょう。
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テスト問題例③:絵の見方についての問題
解答と解説の例
「若い女性の絵」だという意識を一度捨てること。
本文7段落目の最後の一文を参考に答えを書きます。
ポイントは、「意識しないと」または「気を付けないと」のように、頭の中の思いを切り替えないといけないとわかる言葉を使うことです。
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テスト問題例④:接続詞についての問題
「わたしたちは、ひと目見たときの印象にしばられ、一面のみをとらえて、その物のすべてを知ったように思いがちである。△△△、一つの図でも風景でも、見方によって見えてくるものが違う。」
とありますが、△△△に入る接続詞として、最も適切なものを選びなさい。
解答と解説の例
しかし
筆者が伝えたいことの理解と、接続詞の使い方が正しいかを確かめる問題です。
記述式にするより、不正解の接続詞を他に3つ織り交ぜ、選択問題にすると良い。
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テスト問題例⑤:「見方を変えると別の一面が見える」についての問題
解答と解説の例
ゲームの勇者も、魔王側の家族からすれば、勇者が悪である。
本作のポイントであるため、選択問題ではなく、生徒一人一人の言葉で書く記述問題にします。
しかし、試験当日にいきなり考えるのは大変なので、事前にグループワークや感想文の宿題を出す等して、生徒に自分の言葉で考えるトレーニングは必要です。
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