子供の日の「端午の節句」では、男の子がいる家で兜など、五月人形を飾りますよね。
その五月人形で一緒に飾られている「刀」にどんな意味や由来があるのかご存知でしょうか?
今回は五月人形と一緒に刀を飾る意味や由来について解説させていただきます。
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五月人形の刀の意味や由来は?
子供の日での端午の節句で飾られている五月人形ですが、その兜や鎧の両サイドに置かれている刀や弓にはしっかりとした理由があります。
刀と弓は、戦いの時に攻撃する道具ですね。
しかし、五月人形で飾られている刀や弓は、そういう意味(戦うための道具)で飾られているのではないんです。
実は「魔除け」の意味がある刀
そもそも、弓は「破魔矢」と呼ばれ、魔除けとして用いられ、神様「鍾馗様(しょうきさま)」がその弓で悪鬼(魔物)や鬼を退治すると考えられていました。
鍾馗様(しょうきさま)は、健康と知恵の神様と言われています。
その五月人形で飾られている太刀には魂が宿っており、たくさんの繁栄をもたらしてくれるとされているんです。
また、魔物が刀の光を嫌うので護身用としても考えられていました。
このように、弓と同じように太刀も「戦うための武器」ではなくて「魔除け」としての意味が含まれているんです。
そして、「子供から悪いものから守るという意味」として五月人形に太刀と弓が飾られるようになりました。
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五月人形の刀の飾り方は?
上の画像のような飾り方が基本になります。
弓矢は向かって左(真正面に立っている人から見て左)に飾り、太刀は向かって右側、あるいは兜の前方に飾るのが正しいです。
端午の節句で飾る五月人形には太刀や弓は欠かせない飾り物。
兜や鎧のわき役になってしまいがちですが、太刀や弓には深い意味があるので、飾り方は間違わないようにしたいですね。
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五月人形の刀の紐の結び方や向きは?
普通、刀の置き方は柄(つか)が上で鞘(さや)が下にしているのをよくテレビなどで見ることが多いと思います。
しかし、五月人形の太刀は戦うための道具ではないので、正しい太刀の向きは実はその逆で、柄(つか)が下で鞘(さや)が上で正解なのです。
すぐに戦いが始まる場合は、柄(つか)が上で鞘(さや)が下ですが、五月人形では「戦う意思はない」という事として、太刀を逆の置き方をすることで、「平穏・平和」という縁起担ぎという意味が込められています。
刀ひもの結び方についてはこちらのサイトが参考になります。
まとめ
今回は、五月人形で兜や鎧の両サイドに飾っている刀の意味や由来、について紹介させていただきました。
端午の節句で飾られている五月人形の刀や弓には昔から伝わる深い意味があります。
意味や由来を理解した上で飾ると、より思い出深い行事にすることができますから、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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