税理士がBIG4税理士法人への転職活動を行う場合、学歴でマイナス評価を受けてしまうのかどうか?が気になっている人もおられるかもしれません。
具体的に学歴が気になるケースとしては次の3つが考えられます。
- ①高卒者の場合
- ②大卒者だが有名大学出身ではない場合
- ③大学院卒業で税理士試験免除を受けた場合
以下で順番に見ていきましょう。
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①高卒者の場合
高卒から「日商簿記1級取得→税理士資格」というルートで税理士になった人の場合、BIG4税理士法人への転職はきびしいというのが現実です。
アメリカは日本以上に学歴社会であることはまぎれもない事実です。
一般事業会社でも経営幹部になるためにはMBA卒業が必須ですし、まして大学卒業でないということは大きなハンディとならざるを得ません。
高卒者の方がキャリアアップを考える場合は基本的にBIG4よりも国内大手税理士法人を狙うのが賢明と言えます。
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②大卒者だが有名大学出身ではない場合
大卒者ではあるものの、国立大や有名私大の出身者ではないという方の場合はそれほど問題にはならないことが多いです。
私のまわりの税理士(新日本とPwC勤務がそれぞれ複数人います)の場合、関東ではMARCHレベル、関西では産近甲龍レベルの私大出身者でも管理職レベルで働いている人がいます。
大卒と高卒では採用で大きな壁があるものの、大卒者であればどこをでているかはあまり関係なし(実務能力しだい)というのが実際のところだと思います。
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③大学院卒業で税理士試験免除を受けた場合
税理士試験には大学院卒業で免除が受けられるので、この免除制度を利用して税理士5科目を得たという人も少なくないでしょう。
結論から言うと、院卒であっても差別されると言うようなことは少ないでしょう。
私がBIG4にいた時の同僚で院卒は多く見かけましたし、ほとんどの人が中途採用なので、最低限の条件(大卒)さえ満たしていれば実務能力で評価が決まるのが外資の良いところです。
ただし、ダブルマスター(会計科目、税法科目ともに免除を利用した人)に関してはやや微妙な部分があります。みんな税理士ですからダブルマスターの人の雰囲気というか、よほど勉強が苦手なんだなというのはやはりわかってしまいますから…。
基本的にはダブルマスターの人というのは親御さんの事務所を継ぐケースが多いでしょうから、あえてBIG4を目指すという方は少数派だとは思いますが。