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伊藤佐千夫の「野菊の墓」はテレビドラマや映画にもなっている名作小説です。

しかし、その原作を読んだことはありますか。

「かわいそうな話だということは知っているけれど、それ以上はわからない…」という方のほうが多いのではないでしょうか。

そんな方のために、この記事では「野菊の墓」のあらすじとポイントを簡単に紹介します。

「野菊の墓」が名作である理由がきっとおわかり頂けると思います。

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「野菊の墓」のあらすじを簡単に紹介します

「野菊の墓」あらすじ

15歳の政夫と17歳の民子はいとこ同士。

昔から仲がよかったのですが、あることをきっかけにして、お互いにひかれあうようになります。

しかし、周囲の大人たちの思惑によって二人は引き離され、あげくに民子はなくなってしまいます。

なくなった時、民子の手には別れる時に政夫からもらった手紙が握られていました。

それを聞いた政夫は、生涯、民子を思って生きていくことを決意するのでした。

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「野菊の墓」の見どころ(ネタバレ)

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「野菊の墓」は、まだ年齢的に幼い恋人たちのはかない恋を描いた物語です。

しかし、それゆえに純粋で読む人の心に失われた恋の悲しみがストレートにせまってきます。

政夫と民子はあまりにも仲が良すぎたため、政夫の母から注意を受けます。

二人とももはや子どもではないのだから、気をつけなければいけない、という訳ですね。

しかし、それをきっかけに、二人は互いを異性として意識し始めてしまいます。

そのため一時、ぎこちなくなっていた二人でしたが、やがて、お互いの思いを知ることとなります。

政夫は民子に、「民さんは野菊のようだ」と道に生えていた野菊を渡し、「そんな民さんが僕は大好きなんだ」と続けるのです。

この言葉が二人の距離をぐっと縮めたのですね。

素敵な恋の始まり、といいたい場面ですが、当時の社会は二人をそのままにしてはおきませんでした。

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二人の恋に対する世間の思惑と政夫の母のとまどい

当時、年上の女性との結婚は歓迎されませんでした。

政夫の母は民子を気に入っていたのですが、民子が政夫より年上だという一点で二人を別れさせなければならないと考えたのです。

大人たちによって引き離される二人

政夫は、その年の11月に千葉の中学校に行く予定となっていました。

しかし、民子との仲が進むことを心配した母親は、予定を早め、9月に中学校に行かせることにします。

出発の前日、政夫は民子に自分の思いをつづった手紙を渡すのでした。

そこには、いつも民子のことばかり思っている、という一文がありました。

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民子の死と大人たちの変化

政夫と引き離された民子は大人たちの思惑で、無理やり結婚させられてしまいます。

民子はやがて妊娠しますが、流産しただけでなく、産後の肥立ちが悪かったためになくなってしまったのでした。

そのことを知って、家に戻った政夫は、民子の親から、民子がなくなった時に握りしめていたのが、政夫からの手紙と政夫の写真だったことを聞きます。

民子の思いの深さを知った大人たちは、泣いて許しを乞うのでした。

政夫の決意

「幽明はるけく隔つとも僕の心は一日も民子の上を去らぬ。」

 

民子が自分のことを思いながら死んでいったのだから、自分も死ぬまで民子を思って生きていこうというのですね。

幼い日の純粋で哀しい恋は、政夫の心に焼き付いて離れなかったのです。

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まとめ

今回は「野菊の墓」について解説しました。

恋をするということは生きることの哀しみを知るとともに他人の心の痛みを知ることでしょう。

それがわからなければ恋をしたとはいえないのかもしれません。

恋って何だろうと考えている方はぜひ参考にしてみてくださいね。

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