「罪と罰」は、日本でもこの作品を元にしたドラマや漫画が作られていますね。

この作品はもともとロシアの文豪ドストエフスキー原作の長編小説で、ロシア文学を代表する名作です。

ただ、今から100年以上前に書かれた作品ですから、文章が難しいと感じる方もいらっしゃるかもしれません。

この記事では、ちょっと難しい印象がある「罪と罰」のあらすじや、作者が伝えたいと思っていたことについて、簡単にわかりやすく解説します。

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「罪と罰」のあらすじ

「罪と罰」のあらすじ

この作品は、作品のタイトル通り主人公ラスコーリニコフが犯した罪と、その罰について書かれた作品です。

貧乏生活に苦しむラスコーリニコフは、学費が払えず大学を辞めてしまいます。

世の中の不条理を恨むラスコーリニコフは、ある考えから自分は特別だと思い始めるのです。

ラスコーリニコフは、金貸しの老婆を殺してそのお金を孤児院に寄付しようと計画します。

計画通り老婆を殺すのですが、現場に居合わせた老婆の義理妹まで殺してしまうのです。

結局は、自分が犯した罪の罪悪感に追いつめられていくラスコーリニコフ。

そんな彼を癒してくれたのは、ソーニャでした。

彼女もまた苦しい生活を送る女性でしたが、その懸命な生き方がラスコーリニコフの凍りついた心をとかしていきます。

ラスコーリニコフは、自分の犯した罪を償うことができるのでしょうか。

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「罪と罰」の登場人物

ロシアのペテルブルクが舞台の「罪と罰」ですから、登場人物は当然すべてロシア名です。

日本人にはちょっとなじみがない名前が多いので、読んでるうちに混乱してしまう人もいらっしゃるかもしれませんね。

作品を理解しやすいように、主要人物を簡単にまとめてみましたので参考にしてみて下さい。

「罪と罰」登場人物

  • ラスコーリニコフ:この作品の主人公。貧しさのため大学を中退する。
  • ソーニャ:娼婦となり献身的に家族を支える女性
  • ルージン:ラスコーリニコフの妹に求婚する弁護士
  • ペトローヴィチ:ラスコーリニコフを追いつめる予審判事

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「罪と罰」の見どころ(※結末ネタバレあり注意)

あらすじと登場人物を理解されたところで、この作品の見どころについてもう少しくわしく紹介しましょう(一部結末のネタバレを含むので注意してくださいね)

「罪と罰」は主人公であるラスコーリニコフの心理をこまかくたんねんに追いかけていく形で進行していきます。

まさしく彼自身が「罪と罰の意識」にさいなまれながら展開していく物語に、ぐいぐいと引き込まれていく魅力があります。

格差社会によって追い込まれたラスコーリニコフ。

なにが彼の心を変えていったのか着目すると、より深く作品を理解することができますよ。

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「1つの罪悪は100の善行によって償われる」

不公平な社会に追いつめられた主人公ラスコーリニコフは、この世には死ぬべき悪人がいると思い始めます。

彼の殺した老婆こそ、彼にとって悪人だったのです。

「1つの罪悪は100の善行によって償われる」

悪人を殺しても、その後に善行を重ねれば、悪人を殺した罪は許されると思ったラスコーリニコフ。

彼にとっての善行は、老婆から奪ったお金で献身的に家族を支えるソーニャを助けること。

彼を大学に行かせようと、好きでもない金持ちの男ルージンと結婚しようとする妹を救うことでした。

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ラスコーリニコフの誤算

「1つの罪悪は100の善行によって償われる」と信じ、老婆を殺したラスコーリニコフでしたが、気が狂うほど罪の意識にさいなまれます。

罪の意識にさいなまれるのは、悪人の老婆だけでなく、現場を目撃した老婆の妹まで殺してしまったためなのか。

それとも、殺人という罪そのものへの罪悪感なのか。

ラスコーリニコフが罪の意識を感じたことで、読者は彼が冷酷な殺人鬼ではないと知ることができるのではないでしょうか。

そして、予審判事のペトローヴィチによって、ラスコーリニコフは追い込まれていきます。

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ソーニャのやさしさに救われるラスコーリニコフ

気が狂うほど罪の意識にさいなまれているラスコーリニコフを救ったのは、ソーニャでした。

献身的に家族を支えるソーニャと話すことで、凍り付いていたラスコーリニコフの心が溶け始めます。

ソーニャは神を信じていて、ときどき神の言葉を引用しました。

ラスコーリニコフは、そんなソーニャに神を感じたのかもしれません。

ソーニャに許されることが、神に許されること。

ソーニャに罪を告白したラスコーリニコフは、ついに自首します。

自首したことで、やっと安らかな心を取りもどし救われたのです。

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漫画版の「罪と罰」もおすすめ

長くて重いテーマに手が出ないと思っている方には、「罪と罰」を原作とした漫画版もおすすめです。

ざくっと漫画で内容をつかんだあとは、原作にもチャレンジしてみて下さいね。

ドストエフスキーの作品は、中盤辺りからが山場を迎えるので、前半は流し読みでOKですよ。

まとめ

今回は、ドストエフスキーの「罪と罰」のあらすじと見どころについて解説しました。

この作品のポイントは、罪を犯した主人公が、最終的に救いを見出すことができるかどうかです。

ドストエフスキーの作品を読んだことのない方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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