あなたは「スコトーマ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
この記事ではスコトーマという言葉の意味や具体例を紹介し、スコトーマを外すための具体的な方法について解説します。
スコトーマを外すことは、あなたの人生を劇的に改善することにつながるだけでなく、あなたが関わる社会に大きな変化をもたらすきっかけにもなりますから、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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スコトーマとは?意味や原理を具体例で解説
スコトーマとは、心理学やコーチング理論の用語で「実際には見えているはずなのに、その人の思い込みによって見えない状態になっているもの」のことをいいます。
例えば、何かうまくいかないことがあるときに、客観的に見れば他の解決方法が見つかるはずなのに、その人の思い込みや偏見(へんけん)によって、その別の解決策に気づくことができない状態のことを指します。
スコトーマは、ギリシャ語の「盲点」を意味する言葉で、もともとは文字通りの視覚的に見えなくなる部分の意味で、眼科など医療機関で使われていた言葉でした。
現在では、そこから転じて心理学の用語や目標設定を考えるときのコーチングのテクニックとして使われるようになっています。
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スコトーマの具体例
いくつかスコトーマの具体例を考えてみましょう。
たとえば、普段から電車で通学している高校生がいたとしましょう。
その日はたまたま寝坊してしまって、時間がないのに電車やバスが事故で止まっていたとします。
このとき、「学生の通学は電車かバスを使うもの」というようにその人が思い込んでいたとすると、別の解決策(例えばタクシーを拾う)が思い浮かばないことが考えられます。
落ち着いて考えれば、「学校に時間通りに到着すること」が目的なのですから、多少お金を払ってもタクシーを使ったっていいのです(近い場所なら電車賃とあまり負担額は変わらないでしょう)
この例では、「タクシーを拾って学校に行く」という解決策が、スコトーマとなっているわけですね。
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スコトーマが外れるとは
こういった状況のときに、解決策を発見することをスコトーマが外れるという言い方をします(上の例では「タクシーで学校に行くこと」がスコトーマを外すことにつながります)
上の例ではスコトーマが外れても通学の手段が1つ増える程度のメリットしかありませんが、人間の世界ではスコトーマが外れることによって大きな社会変革が起きることもあります。
スコトーマを外すことが世界を変えた具体例
例えば、冷戦時にはドイツは資本主義で裕福な西ドイツと、共産主義で貧しい東ドイツに分かれていました。
貧しい東ドイツの人たちは、「この世の中には共産主義よりも良い社会なんて存在しない」という風に教えられていましたので、東ドイツの人たちにとっては「資本主義の豊かな世界」はスコトーマになっていたのです。
時間が経っていろんな情報がテレビやラジオによってもたらされたとき、東ドイツの人たちのスコトーマ(世の中には資本主義という豊かな世界がある!)ははずれ、ベルリンの壁の崩壊へとつながっていったのでした。
ベルリンの壁の崩壊をきっかけとして、ソ連を中心とする社会主義、共産主義の国家は次々と倒れ、資本主義の国々が力を持つようになりました。
このように、スコトーマが外れることによって、時には世界が変わってしまうことだってあり得るのです。
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スコトーマを外すには?具体的な3つの方法を解説!
ここからは、スコトーマを外すには、具体的にどうすればよいのかについてみていきましょう。
スコトーマとは、その人のおいたちや常識の真逆のものとして生まれるものですので、意識的に取り組まない限りは外すことはなかなか難しいものです。
以下ではスコトーマを外すために有効な3つの方法を紹介しますので、ぜひ試してみてくださいね。
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スコトーマを外す方法①:一見「非常識」と考えられることをやってみる
スコトーマはその人が「常識で考えたらこうするべきだ」ということの反対側にあるものですから、解決策として「非常識な行動をとってみる」ことが有効に働く可能性があります。
例えば、営業マンの人は「自分の会社の商品は値段が高いので売れない」という風に思い込んでいたとします。
しかし、その商品が売れない本当の理由は「本来は女性の方がマッチする商品なのに、男性にばかり営業をかけていた」ということかもしれません。
この会社の人にとって、これまで男性にばかり営業をかけていた商品を、女性に対して売ろうとすることは「非常識で、場合によっては恥ずかしいこと、怒られる可能性すらあること」でしょう。
しかし、そこにはスコトーマを外すチャンスが隠されている可能性があるのです。
このように、「一般常識で考えると非常識なこと」にあえて意識的に目を向けてみて、ダメもとでチャレンジしてみることがスコトーマを外すきっかけとなることが考えられます。
アイデアが浮かんだらとりあえずチャンレンジすることを習慣づける
その際、具体的な行動パターンとして、「アイデアが浮かんだらとりあえずチャレンジしてみる」ということを習慣づけておくと良いでしょう。
今まで試していなかった方法を試してみることで、意外な発見がありスコトーマが外れることにつながります。
アイデアが浮かんでもそれをただちに実行しなければ、あなたの中で常識的な考え方が支配的になってしまい、結局新しい解決策を考えることができなくなってしまいます。
とっぴなアイデアであっても、とりあえず試しにやってみる、ということを習慣づけておくことがスコトーマを上手に外せる人になるためのポイントです。
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スコトーマを外す方法②:普段付き合っていない人からアドバイスを受ける
今チャレンジしていることについて、自分とはまったく考え方の違う人からアドバイスを受けることも、スコトーマを外すために役立ちます。
あなたと考え方の似ている人や同じ職場の同じ部署の人、同じ価値観で一緒に生活している家族などからのアドバイスは、あなた自身とそれほど差のない視点からのアドバイスなので、スコトーマを外すという意味では役立たない可能性が高いです。
つまり、同じスコトーマにかかってしまっている人からは、スコトーマを外すためのアドバイスは受けられないということですね。
多くの場合、スコトーマにおちいっている人は「自分にスコトーマがある」ということ自体気づけていない可能性が高いのです。
ときには子供にアドバイスを求めてみる
具体的には、あなたとは全くタイプが違う人、まったく社会的なステータスが異なる人からアドバイスを受けると良いでしょう。
例えば、自分とはまったくレベルが違うお金持ちの人のセミナーに行ってみるということや、男性なら女性・女性なら男性にアドバイスを求めてみる、子供に解決方法を聞いてみる、といったことがスコトーマを外すことにつながる可能性があります。
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スコトーマを外す方法③:うまくいっている人のマネをする
何か目標があって、それをなかなか達成できないという状況の場合、「達成するための方法」がスコトーマによって認識できないという状況になっている可能性があります。
アインシュタインの名言(出典は諸説ありますが)に、「同じ行動を続けることによって、違う結果を求めることはばかげている」というものがあります。
これを意訳すると「何かうまくいかないことがあるときには、まったく異なる視点から課題を見直す必要がある」ということでもあるのです。
うまくいかない状態を抜け出すためには、まったく違う人の考え方や行動原則に従って、その課題に取り組んでみることが有効です。
違う視点で見るにはうまくいっている人のモノマネをするのが近道
具体的には、その問題についてうまくいっている人のマネをしたり、うまくいっている人になりきってみることでスコトーマが外れる場合があります。
うまくいっている人になりきることで、目標を達成している状態を疑似体験すれば、解決方法が何となく想像できるようになるかもしれません。
成功している人の視点で物事を見ることでアイデアが浮かんだら、それを実行していみましょう。
うまく行けば、スコトーマがはずれたということになりますね。
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まとめ
今回はスコトーマの意味や原理、外し方の具体的なテクニックについて紹介しました。
スコトーマを外すことは、個人のレベルでは仕事や生活を改善するためのきっかけとなるにすぎませんが、社会全体のレベルで見ると世界を変えることすらあります(本文で説明したベルリンの壁の例)
あなたの人生を改善し、よりよい社会を築くために、ぜひスコトーマを外すことにチャレンジしてみてくださいね。
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