結果主義とプロセス主義とではどちらが重要なのか?ビジネスの場でよく話題になる問題ですよね。
プロセスがよければ結果はついてくるものなのか?プロセスがよくても結果が出ないときはどうするのか?などなど、それぞれのメリットとデメリットを考えて必要な施策を考えなくてはなりません。
結果主義については、イチロー選手(プロ野球の世界で圧倒的に「結果」を出していますね)が示唆に富む名言を残しているので、ここでは彼の考え方を参考に考えてみましょう。
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イチローは結果主義かプロセス主義か?
イチロー選手は誰もが認める「結果を出している人」ですが、彼は明らかにプロセスを重視している選手です。
イチロー選手は圧倒的な結果を出した上での「プロセスを大切さ」を語っていますから、説得力が違いますね。
ここでは代表的な発言をいくつかみていきましょう。
- しっかりと準備もしていないのに、目標を語る資格はない
- 同じ練習をしていても、何を感じながらやっているかで、ぜんぜん結果は違ってくるわけです
- 負けには理由がありますからね。たまたま勝つことはあっても、たまたま負けることはない
- 結果が同じものになったのだとしても、結果を出すためのプロセスが、絶対に違います
最後の発言などは、ほとんどそのままズバリといった感じです。
プロセス主義者の心得といっていいでしょう。
ここではイチロー選手の言動から、その考え方を考察していきます。
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イチロー選手名言にみる結果とプロセスの関連性
プレーヤーとしてだけでなく、人間としての在り方としても、イチロー選手はプロセスの重要性を語っています。
- 結果は野球選手として、プロセスは人間として重要である
- 結果を出せないと、この世界では生きていけません。プロセスは、野球選手としてではなく、人間をつくるために必要です
というイチロー選手の発言を引用するまでもなく、野球選手ならだれであれ結果を残さなければなりません。
そういう意味では、野球人イチローもまた結果主義者です。
しかしイチローは野球人であると同時に求道者という「人」としてプロセス主義を重視しています。
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結果主義とプロセス主義の違いは?
結果主義とは結果のみで評価や判断、物事の是非を決めることです。
対してプロセス主義は結果が生じるまでの過程を重視します。
ここでは結果主義とプロセス主義の考えかたの違いを詳しくみていきましょう。
結果主義とプロセス主義の違い
結果主義では結果という「誰がみても明確な基準」で物事を判断されます。
「なぜ」「どうやって」「なんのために」といった「そこに至る経緯(=プロセス)」は一切加味されません。
プロセスが問われないということは、逆に言うと「手段は自由に選択できる」ということになります。
プロセス主義では結果に至るまでのプロセスが重視されます。
例え結果が良くてもプロセスに問題がある場合は修正を余儀なくされ、結果は偶発的なものだと判断されるため評価されません。
プロセス主義の根底には、プロセスが正しければ自ずと望んだ結果が出るという考えがあります。
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結果主義と成果主義の違い
成果主義は結果に至る経緯までも重視するという考え方です。
結果のみを重視する結果主義とは異なる考え方ですが、どちらも最終的な結果(成果)を追及することから混同されて使われています。
結果主義のメリットとデメリット
結果主義には「評価基準が明確になる」というメリットがあります。
あいまいな評価基準が入り込む余地がないため、誰の目からみても納得することができます。
結果主義では「結果に直接かかわらないこと」は評価されないため、個人主義に偏重するケースが増え、挑戦的なこころみは回避されるというデメリットがあります。
客観性のない結果は評価対象となりにくく、技術継承やサポートで貢献する人間がいなくなります。
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まとめ
結果主義とプロセス主義には双方にメリットとデメリットがあり、一概にどちらが正しいとは言えないようです。
しかしイチロー選手の発言をみると、結果を出すのは当然のこととして、そのうえでのプロセスの大切さを語る場面が多くみられます。
「結果(を出すこと)=大前提 プロセス=考えるべき重要なこと」と位置付けているわけです。
結果とプロセスの重要度を比べること自体、イチロー選手のなかでは「無意味なこと」なのかもしれません。
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