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将棋の世界では「女流棋士は弱い」ということがときどきいわれますね。

テレビなどでよく見かけるプロの女流棋士の実力の程は、実際どのぐらいなのでしょうか?

ここでは実際の対戦成績や、最新の脳科学の研究に基づいて、将棋の女流棋士の実力や男女差の原因について考えてみましょう。

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女流棋士は弱い?勝率データで見る実力

女流棋士 弱い

結論から言うと、女流棋士の対(男性)棋士勝率は、過去12年間で2割を切っているというのが現状です。

下記は公益社団法人日本将棋連盟公式サイトに掲載されている「男性棋士対女流棋士の対戦成績データ」の抜粋です。

年代順にみていきましょう。

↓女流棋士の対(男性)棋士勝率

戦績 勝率
2017 1勝17敗 5.90%
2016 4勝21敗 19.00%
2015 5勝23敗 21.70%
2014 6勝23敗 26.10%
2013 5勝25敗 20.00%
2012 5勝19敗 26.30%
2011 3勝19敗 15.80%
2010 4勝24敗 16.70%
2009 7勝23敗 30.40%
2008 1勝22敗 4.50%
2007 6勝22敗 27.30%
2006 3勝13敗 23.10%
合計 50勝251敗 19.90%

日本将棋連盟:対局予定・結果、記録

棋戦もバラバラで対戦カードもさまざまですが、対戦成績で見ると女流棋士の勝率は約2割(19.9%)ですから、10回対戦して2回勝つ、という状況が現実のようです。

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男女の将棋実力差の原因は?

女流棋士 弱い

次に、なぜ将棋というゲームで男性と女性に勝率の差があるのかについて考えます。

女流棋士と(男性)棋士の実力差にはさまざまな原因が考えられます。

ここでは「チェスにおける男女の実力差」という研究結果を参考に、男性と女性でチェスや将棋の実力差が生じる原因について考えてみましょう。

男性脳と女性脳の違いが原因?

結論から言うと、男性脳と女性脳の違いは将棋の強い弱いに直結しません。

一説によると、男性はホルモンの影響で空間認識能力が向上する傾向があり、思春期の男女にはこの能力に開きが生じるという研究結果もあります。

しかし、特にチェスについては「空間認識能力が実力に影響しない」という研究結果もあり、将棋も同様と考えられています。

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競技人口の違い

たくさんの競技者のなかからプロになるような突出した実力者が現れる確立は、女性のほうが高いという研究結果があります。

確かに女性の棋士はまだまだ少ない状況ですが、棋士になるほどの実力者が登場していないのはおかしな話でしょう。

競技人口の差がこれほどの実力差を生むというのも少し不自然に感じます。

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上達の度合い

その競技をどのくらい継続して続けるかは、男女差よりも年齢差によるところが大きいです。

将棋も長い年月をかけて棋力を養う競技ですから、飽きっぽい性格の人はなかなか実力が向上しません。

女性も男性も、小さい子どもほど将棋を継続する傾向が高く、年齢が進むほど飽きっぽくなります。

上達度合い(=継続力)に男女差はなさそうです。

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初期の棋力との違いを生む原因

同じ年齢であれば、特に小学生くらいのときの棋力に男女差があります。

そしてこれは「そのときどれだけ同性の仲間がいたか」に起因しているのです。

つまり小学生の頃、友だち(多くは同性)といっしょに将棋を続けられる環境にあれば、男性でも女性でも初期の棋力に差はないのです。

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まとめ

女流棋士の弱さ、男女の棋力差の原因は、子どものころにいっしょに将棋を指す同性の友だちがたくさんいたかどうかが重要といえます。

将棋は個人競技ですが、実力をつけるためには特に子どもの頃の仲間が欠かせないということかもしれませんね。

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