コミュ障の治し方、本格的に取り組んでみませんか?
コミュニケーションがうまくできないことが原因で、職場や学校での人間関係がうまくいかず、つらい思いをしてしまっている人もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、コミュ障といわれる人の2つのタイプを紹介し、それぞれに合った具体的な改善策を説明しますので、参考にしてみてくださいね。
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コミュ障の治し方:原因タイプは2種類!
コミュ障とは「コミュニケーション障害」の略ですが、ごく簡単にいえば会話がうまくできない、会話をした後に「もっとこうすればよかった」と悩みがちな人が該当するといえます。
人は「社会的な動物」といわれることがあるほど、生きていくうえでコミュニケーションが重要な存在ですから、コミュ障の自覚がある方は日常的につらい思いをしていることでしょう。
コミュ障といわれる人の症状には、大きく分けて次の2つのタイプがあります。
「コミュ障」の2つのタイプ
- ①内気で積極的に話ができない人
- ②「空気を読む」のが苦手な人
あなたがどちらのタイプに属するかによって、取るべき対策や普段のコミュニケーションで意識的に改善すべき内容が異なりますので、注意しなくてはなりません。
以下では、上の2種類のタイプ別に、具体的な症状や改善につながる行動について解説しますので、参考にしてみてください。
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タイプ1:内気で積極的に話ができない人
コミュ障としてもっとも多い症状が、内気で積極的に話ができないタイプの人です。
このタイプは、次のような行動をとりやすいのが特徴ですから、あなたもあてはまる部分がないかチェックしてみてください。
コミュ障のタイプ①:内気で積極的に話ができないタイプの特徴
- 人見知りが強く、初めての人に自分から話しかけられない
- 滑舌(かつぜつ)が悪い自覚があるために、話すこと自体が苦痛である
- 相手の視線や反応が気になり、思ったことを発言できない
- 人前に出るとあがってしまう
- 事務的な話はできるけど、雑談ができない
もちろん、一口にタイプといっても、具体的な症状は様々です。
職場で仕事上の会話などはできるけど、親しくなるとプライベートな話題についてうまく話せない人、職場や学校どころか家庭でも誰とも話ができずに引きこもってしまう人など。
ただし、積極的な人付き合いができないということでは、1つの類型として共通しているといえるでしょう。
このタイプの人たちには、次のような改善のための行動がコミュ障克服のきっかけとなる可能性があります。
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このタイプの人が職場や学校でできる具体的な改善策
このタイプに属する人は、具体的に次のような行動を意識的に行うようにすると、コミュ障克服のきっかけをつかむことができます。
コミュ障タイプ1:「内気で積極的に話ができないタイプ」の改善策
- ①なんでもいいから話してみる(うまく話そうとしないでOK)
- ②相手がどんなことに興味を持っているのか?に興味を持つ
- ③滑舌(かつぜつ)に自信がない場合は、音読をしてみる
ぜひ職場や学校で実践してみましょう。
それぞれの対策方法について、以下で順番にくわしく解説します。
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①なんでもいいから話してみる
うまく話そうとしなくていいので、まず何か話してみる努力をしてみましょう。
国民的歴史作家の司馬遼太郎さんは「何から書き始めたらよいかわからないときは、いま自分自身が机の前で頭に思い浮かべていることから書き始めればだいたいうまくいく」といった言葉を残しています。
これと同じように、うまく会話をすることに集中するのではなく、まずは相手を見ていてふと気づいたこと、なんとなくあなたの心の中に浮かんできたことを言葉に出してみることから始めてみてください。
あいさつからでもいいし、天気のことや昨日のテレビドラマのことなど、たわいのない会話で構いません。
その際、相手からどのような反応が返ってくるか?は気にしないことです。
相手から変な意見だと思われるかも、話し方がおかしいとお思われるかも…といったように考えても、相手はたいていの場合なんとも思っていないものです。
最初は意識的に行う必要があるでしょうが、話す回数を増やすことで、だんだんと慣れて抵抗がなくなってくるはずです。
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②相手がどんなことに興味を持っているのか?に興味を持つ
世の中にはいろんな考え方の人がいますが、「自分がもっとも興味を持っているものは、自分自身である」という点ではすべての人が共通しています。
あなたも様々な悩みを抱えていると思いますが、あなたがもっとも興味を持っているのは、他ならぬあなた自身であることには疑いがないはずです。
あなたと同じように、他のすべての人もそれぞれ自分自身にもっとも強い関心を寄せているのですから、その他人の興味や関心にあなたが興味を寄せて上げることは、コミュニケーションを円滑にするのに役立ちます。
これはあなたの身近な人とのコミュニケーションにもあてはまります。
例えば、あなたのお父さん、お母さんはあなたにとても強い関心を寄せてくれていることでしょうが、そんな彼らでさえも、自分の人生で最も関心があるのは自分自身なのです。
ごく近しい関係の相手とコミュニケーションがうまくいっていない人は、ひょっとしたら相手を「父親だからこう考えるべき」「世の中の母親はもっとこうするはずだ」という視点で相手を見ていないでしょうか。
相手も父親、母親である前に、一人の人間ですから、相手の興味や関心の対象にあなたが興味を寄せてみてはいかがでしょう。
相手に興味を持てば、自然に話題が浮かんできます。
持ち物や服装など、褒めてあげるのもいいですね。
相手が何かに興味を持っていそうなら、その話題を振ってみましょう。
③滑舌(かつぜつ)に自信がない場合は、音読をしてみる
滑舌が悪いなど、発音に自信がなくて話ができない人は音読をしてみましょう。
中卒という学歴から総理大臣にまでなり、「人たらし」と言われた田中角栄は、子供のころからひどい吃音(きつおん=どもり:会話をするときに言葉がつまってしまう症状)に悩んでいましたが、浪曲を習うことでこれを改善したことは有名ですね。
読むものは身近にある小説など何でもいいので、声に出して読んでみてください。
声に出す訓練を繰り返すことで、実際に話すときも自然に声が出て、話をしやすくなるでしょう。
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タイプ2:「空気を読む」が苦手な人
コミュ障には、自分から話をするのは苦手ではないけれど、その場の空気を読んで行動するということが苦手という人もいます。
このタイプは一見、話し上手な印象があるため、コミュ障という自覚がない方も多いかもしれません。
しかし、他人とのコミュニケーションに問題を抱えがちで、なんらかの対策が必要であるという点では、タイプ①コミュ障の方と同様といえます。
次のような行動をとることが多い方は、こちらのタイプのコミュ障である可能性が高いといえます。
コミュ障のタイプ①:「空気を読む」が苦手なタイプの特徴
- 周りの空気が読むのが苦手
- 意見の違う人とは会話ができない
- 他人の話を中断して話をし始めてしまうことがある
- 会話が終わった後に、「結局何の話をしていたんだったっけ?」となることがよくある
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このタイプの人の具体的な改善策
このタイプの人は、基本的には他人とコミュニケーションをとることには抵抗感を持っていないことが多いでしょう。
そのため、ちょっとした意識の変化ができれば大幅にコミュニケーションの改善を期待できます。
このタイプの人は、具体的には、次のことを意識してみてください。
コミュ障タイプ2:「空気を読むのが苦手なタイプ」の改善策
- ①会話上手=聞き上手であることを理解する
- ②さまざまな異なる意見があってもOKと考えてみる
- ③話のテーマ(論点)が何なのかに注意しながら会話をする
こちらも順番に解説しますので、職場や学校で会話をするときの参考にしてみてください。
①会話上手=聞き上手であることを理解する
会話というコミュニケーションのゴールは、どちらかが相手を言い負かすことではありませんし、話している数が多い方が勝ちというわけでもありません。
コミュニケーションのゴールは、あくまでも相手の人間性や主張をより深く理解し、相手にあなたのことをもっと知ってもらうことです。
これを実現するためには、相手の主張している内容や興味の対象について、よく話を聞くことが必要になります。
まずは自分から話さずに、相手の話に集中するようにしましょう。
聞くときは相づちを打つなどして、相手に共感することが大切です。
共感を示すことで、それが相手にも伝わって会話がはずんできますし、人は自分の意見を聞いてくれる相手の意見も聞いてみようという気持ちになるものです。
会話上手=聞き上手であることを理解し、実践してみてください。
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②さまざまな異なる意見があってもOKと考えてみる
1つの話のテーマについて、さまざまな異なる意見があることを認めましょう。
人によって結論が異なる余地などないと思えるような議題についても、意見の対立が生じるということは現実的な問題としてあり得ます。
例えば、「他人に暴力をふるうことが良いことか、だめなことか」というテーマがあったとして、普通に考えれば「他人に暴力をふるうことが良いなんてことがあるわけがない」と思いがちですよね。
しかし、もしその他人があなたを殺そうとしてきたような場合や、あなたの家族や恋人を傷つけようとしているような場面であったとしたらどうでしょうか。
このような場面では、「あなた自身やあなたの家族を守るために、正当防衛として他人に暴力をふるうことは認められるべきだ」という意見はじゅうぶん成り立つように思えますよね。
世の中のすべての議題にはまったく異なる意見があることを事実として受け入れることができれば、あなた自身の意見が批判されたとしても落ち着いて受け止めることが可能になります。
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③話のテーマ(論点)が何なのかに注意しながら会話をする
あなたが意見を述べるときには、いまは、いったい何についての話をしているのか?についてしっかりと集中力を向けるようにしましょう。
相手を言い負かすことがコミュニケーションのゴールだと考えたり、話をした量が多いほうが勝ち、というように考えてしまうとうまく議論を進めることができなくなります。
そのような場合には、なぜこの議題について話し合っているのか、どのような着地点に向かって議論の方向を持っていけば相手との会話の時間をより有意義なものにできるのかといったことを考えることが大切になります。
まとめ
今回は、コミュ障の治し方について、2つの原因タイプ別に具体的な改善方法を解説しました。
コミュ障には2つのタイプがありますが、どちらも社会生活を送っていく上で、あなた自身が「問題がある」と認識している点で共通しています。
しかし、自分自身について何らかの問題があるということを認識することは、成長への大きな一歩であることは間違いありません。
問題があることを認識して初めて、改善策を考えてみることに意識を向けることができるからです。
本文で紹介したコミュ障を改善するための対策を参考に、ぜひはじめの一歩を踏み出してみてくださいね。
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