「界隈」は「かいわい」と読み、「そのあたり一帯」という意味があります。
「銀座界隈」「池袋界隈」といったように前に地名を付けて、その地名の近辺という意味をあらわしつつ、その周辺地域の独特の雰囲気を伝えるというニュアンスがあります。
例えば、銀座界隈というとなんとなく高級な店舗が立ち並び、お金持ちの人たちが行き来している雰囲気が伝わります。
また、「浅草界隈」というと何となく下町の親しみやすい雰囲気と、一方で雑然としたニュアンスも伝わるといった具合です。
「界隈」という言葉は日常会話でも普通に使われますが、最近ではネット用語としても使われることも多く、その場合には意味やニュアンスが微妙に異なる場合があります(ネット用語としての意味は後で説明します)
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界隈の例文
界隈という言葉を使った例文を紹介しましょう。
「界隈」を使った例文
- 昨日有名な芸能人が目撃されたという話題がご近所界隈でもちきりになっている。
- 銀座界隈はなんとなくお金持ちが行くところというイメージがある。
「ご近所界隈」と言ったときは、そのまま「ご近所周辺では」という意味になりますね。
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ネット用語としての「界隈」の意味とは
ネット用語としての界隈についてもチェックしておきましょう。
もともと「界隈」は物理的な地理について指す言葉だったのですが、ネット用語ではそこから転じて、特定のジャンルや、特定の業界を指して界隈という言葉を使うようになっています。
SNSや掲示板で交流したりディスカッションしたりするときに、「共通の趣味を持ったコミュニティ」のような意味で使われます。
- 例文①:最近のSNS界隈では40代以上のユーザーも急激に増えているようです。
- 例文②:インスタ界隈では最近主婦を狙った副業の勧誘もあるようなので要注意です。
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類語の「周辺」「近辺」との違い
ほとんどよく似た意味を持つ「周辺」「近辺」とはどのように違うのでしょうか?
「周辺」「近辺」は、中心になる場所についてどんな場所についてでも使うことができます。
一方で、「界隈」は主に地名に接続する形でのみ使います。
界隈は地名につけて使いますので、「自宅界隈」という言い方はしません。
周辺や近辺はどのような言葉にもくっつけることができますから、「自宅周辺」「学校の近辺」という言い方もできます。
自宅がとある地名の一丁目にあるのなら、「一丁目界隈」という言い方をすれば、「自宅周辺」と同じ意味になります。
また、「周辺」は「日本周辺」「銀河系の周辺」など広い範囲でも使えます。
一方で「界隈」の場合は町名から市町村ぐらいの、人が生活する程度の範囲に使います。
伝える内容としては、「ある一定の範囲」ということで意味は似ていますが、使い方が違ってきます。
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まとめ
今回は「界隈」の意味や使い方を紹介しました。
界隈という言葉は、ある特定の地域を話題に出す場合に使うのがもともとの使い方です。
そこから転じてネット用語では特定のジャンルやコミュニティを指して使うことがあります。
こうしてみると、地理を指す場合の使い方も、ネット用語としての使い方もとてもよく似ていることがわかりますね。
また、近辺や周辺とは使える範囲や使い方が若干違いますが、意味はほとんど同じです。
違和感のないように上手に使い分けするようにしましょう。
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