この記事では「アナクロ」という言葉をよく耳にするけど、どういう意味だろう?という方むけに、具体的な意味や使い方をわかりやすく説明します。
語源や対義語についても説明しますので、どんな時に使うのか?を例文で確認しておきましょう。
これを見れば、文章を読んだり会話をする場面できっと役に立つはずです!
[ad#co-1]
アナクロの意味とは?わかりやすく解説!
アナクロとは、簡単にいうと「時代遅れ」や「時代錯誤」という意味です。
つまり、ちょっといい方は悪いのですが「古臭い考え方」というニュアンスで使う言葉ですね。
なお、「アナクロ」と「アナログ」はごっちゃになりやすいので注意しておきましょう。
アナログは時代の最先端やハイテクの意味を含む「デジタル」の対義語で、難しい言い方をすると「連続するもの、量子化されていないもの」を表す言葉です。
最先端の反対ということで「適当な」「古臭い」といった意味で使われるようになっています。
パソコンに弱い方などが自虐的に「自分はアナログ人間だから…」といったように使うことがありますね。
アナクロはよりストレートに「時代遅れ」という意味で、目上の人などに使うのは失礼になるので避けなくてはなりません。
[ad#co-2]
アナクロの対義語は?
アナクロの対義語は、現代的を意味する「モダン」です。
よくモダンな人、モダンな考え方という使われ方をしますね。
モダンが褒め言葉のように使われるのに対して、アナクロは少し皮肉がこもった意味合いになることが多くなります。
アナクロの語源は?
アナクロは、英語の「アナクロニズム」(anachronism)の略です。
「時代錯誤」や「時代遅れのもの」という意味の名詞ですね。
アナクロという英語があるわけではありません。
[ad#co-3]
アナクロニズムの意味
アナクロの語源となるアナクロニズムは、元は古代ギリシャ語で「時間に逆行すること」を意味していました。
これが英語で「時代遅れ」という意味に変わったわけですね。
アナクロニストの意味
「アナクロニスト」という言葉も聞くことがありますが、これに相当する英語はありません。
「アナクロな人」を指す和製英語ということですね。
時代錯誤なことばかり言っている人を指して使ったりします。
[ad#co-4]
アナクロの使い方を例文で解説!
アナクロを使った例文を通して、どのような場面で使われるのかを見ていきましょう。
例文①:あの人はいつもアナクロなことを言っている
言い換えると、古臭いことを言っているという意味で、時代にそぐわない発言だということを皮肉っている内容ですね。
もっと現実を見て話した方がいいというときに使われます。
例文②:アナクロな価値観を持っていると、時代に取り残される
古臭い考え方だという指摘ですね。
新しい考え方を否定して、昔の考えにこだわっている人に対して使われます。
[ad#co-2]
例文③:アナクロな雰囲気のファッションが流行している
昔の流行をヴィンテージとして取り入れているものに対し、使われます。
古いけれど味わいが出ているということを表しています。
実際に、ブランド名にアナクロを使っているものもありますね。
例文④:自分はアナクロ人間なので、パソコンは使いこなせない
「アナログ人間」の方がよく使われますが、意味としてはアナクロの方が正しいでしょう。
時代の流れについていけないということを自嘲して使う場合が多いですね。
[ad#co-3]
例文⑤:アナクロを貫くのも、今の時代では貴重だ
新しいものばかりを追いかけて、古いものを切り捨てていく風潮に対し、使われます。
アナクロをいい意味で使いたいときに適切ですね。
まとめ
今回はアナクロの意味や使い方について、ご紹介しました。
時代遅れや時代錯誤という言葉の意味を見ても、否定的な意味合いを帯びています。
使われるのも、皮肉を込めた場面が多いですね。
誰かを例えるのに使うときには、注意した方がいいかもしれません。
ただ、新しいものが尊重される中で、古いものを見直そうという意味で使う場合もあるので、必ずしも悪い意味ばかりという言葉ではありませんよ。
[ad#co-4]