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この記事では、国語教材の「君は最後の晩餐を知っているか」の授業内容について解説します。

この作品は、絵画の評論文を読むときのポイントや、文章全体がどういった構成で作られているのかといったことに注目しながら読むと理解が進むでしょう。

テスト問題を作る準備をしている先生方や、テスト対策をしている生徒の皆さんは、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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「君は最後の晩餐を知っているか」本文まとめ

君は最後の晩餐を知っているか

イタリアの画家で誰もが一番に挙げるのはレオナルド・ダ・ヴィンチだろう。レオナルドは、「解剖学」、「遠近法」、「明暗法」などを研究し、新しい絵画を生み出した。

「最後の晩餐」は修道院の壁画として描かれた巨大な絵で、裏切りがあるというキリストの予言を聞いて驚く弟子たちが描かれている。

たくさんの手が心の動きを表しているが、レオナルドは解剖を通して人体の仕組みを知り尽くしていた。

遠近法の原理が使われることで部屋に奥行きが感じられ、消失点がキリストの額になっていることで見る人の視線は自然とキリストに集まっていく。

また、描かれた食堂の明暗に合わせて光の効果を用いているので、絵に描かれた部屋が本物の食堂の延長にあるように見える。

修復によって「最後の晩餐」の鮮やかな色彩がよみがえったが、細部は消えてしまっている。

しかしそれによってレオナルドが絵画の科学を駆使して表現しようとしたものがよく見える。

だから「かっこいい。」と思えるのだ。


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「君は最後の晩餐を知っているか」本文の読み込みポイント

>>著者:布施英利のその他の作品はこちら

絵画に関する評論文を読む機会は、あまりないかもしれませんね。

タイトルで「知っているか」と筆者が聞いているのは、「最後の晩餐」の本当のすごさについてです。

筆者はそのすごさを「かっこいい。」という言葉で表現しているわけですね。

こういったジャンルの評論文を読むときは、次のようなポイントを読み取るように意識しながら読むと良いでしょう。

評論文を読むときの理解ポイント

  • ①タイトルの意味を考える
  • ②文章の構成を理解する

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ポイント①:タイトルの意味を考える

この作品のタイトルは「君は最後の晩餐を知っているか」ですが、このタイトルにはどんな意味があるのかを考えましょう。

この評論文は、作品を誰が作ってどこにあるのかを教えている文章ではありませんよね。

「最後の晩餐」の歴史や、作品に込められた工夫も入れて、本当に「最後の晩餐を知っていますか」と作者は問いかけています。

なので、教える先生もテストで答える生徒も、そういった歴史や工夫をしっかり理解しているかが重要です。

ポイント②:文章の構成を理解する

この作品は説明文なので、文章の構成を知っておくと良いです。

まずは、レオナルド・ダ・ヴィンチについて説明しています。

その後、最後の晩餐という作品の魅力に触れ、そこから歴史の説明になります。

最後に、それらをふまえた上で、筆者の感想で文を終えています。

大まかでも構成が分かっていれば、テストの問題も答えやすく、先生も分かりやすい指導ができます。

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「君は最後の晩餐を知っているか」テスト問題の解説

評論文「君は最後の晩餐を知っているか」の授業テストでは、どのような問題の出題が考えられるでしょうか。

評論の内容を正しく読み取れているかどうか確認するために、「なぜ」や「どのような」という理由や説明を求める問題が予想されます。

また、この文章は芸術がテーマなので、芸術全般への関心の高さを確かめる問題も考えられますね。

以下は出題が予想されるテスト問題の例ですので、参考にしてみてください。

「君は最後の晩餐を知っているか」テスト問題の例

  • ①作品の関心についての問題
  • ②作品の状況についての問題
  • ③作品に使われている手法についての問題
  • ④指示語についての問題
  • ⑤「かっこいい」と感じる理由についての問題

以下、順番にくわしく解説していきます。

テスト問題例①:作品の関心についての問題

「最後の晩餐」以外のレオナルド・ダ・ヴィンチの作品を、以下の選択肢から選びなさい。

  • ア:春(ラ・プリマヴェーラ)
  • イ:モナ・リザ
  • ウ:ヴィーナスの誕生
  • エ:最後の審判

解答と解説

イ:モナ・リザ

この評論文を通して、芸術やレオナルド・ダ・ヴィンチへの関心を持った生徒や、本文をテスト前にしっかり読んでいた生徒は答えられます。

レオナルド・ダ・ヴィンチが残した芸術作品やその他の業績も授業に取り入れるとよいでしょう。

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テスト問題例②:作品の状況についての問題

「最後の晩餐」に描かれた場面について、「なぜ、誰も食事をしていないのか」とありますが、その理由を書きなさい。

解答と解説

裏切りがある、というキリストの予言を耳にした弟子たちが驚いているところだから。

「最後の晩餐」がどういう状況の絵なのかを読み取れているかがポイントです。

この文章では、「なぜ、誰も食事をしてないのか」という問いから描かれた情景をさらに細かく分析し、その後で誰も食事をしていない理由を描かれた場面を説明することで明らかにしています。

テスト問題例③:作品に使われている手法についての問題

「解剖学、遠近法、明暗法。そのような絵画の〇〇が、それまで誰も描かなかった新しい絵を生み出した」とありますが、〇〇に当てはまる言葉を文中から抜き出しなさい。

解答と解説

科学

第4段落に、「科学が生み出した新しい芸術」という言葉があります。

この文章全体が、「最後の晩餐」=「科学が生み出した新しい芸術」であることを説明したものといえます。

その科学とは具体的にどんなことか、「解剖学」、「遠近法」、「明暗法」の3つで詳しく説明されています。

全体の構成を確認した上で、それぞれの科学がどんなものか、押さえておきましょう。

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テスト問題例④:指示語についての問題

「今、私たちが見ることができるのは、そんな「最後の晩餐」である」と本文中にありますが、どんな「最後の晩餐」か説明しなさい。

解答と解説

かびやほこり等の汚れは落ちて鮮やかな色彩がよみがえったが、細部は剥がれ落ちて、もう細かい描写は細部はない「最後の晩餐」。

「そんな」という指示語(こそあど言葉)の指す内容を答えるのは、説明文のテスト問題の定番です。

なんとなくではなく、指示語が何を指しているのか、テスト前に確かめましょう。

ちなみに、そのような細部が落ちてしまった「最後の晩餐」ではあるが、それによって「全体」がよく見えるようになったことがこの後に述べられています。

テスト問題⑤:「かっこいい」と感じる理由についての問題

筆者は「最後の晩餐」をみて「かっこいい。」と感じる理由をどのように述べていますか。

解答と解説

レオナルドが絵画の科学を駆使して表現しようとしたものが見えるから。

本文中に「かっこいい。」という表現は3回出てきます。

一番最初は、「なぜか「かっこいい。」と思った」とあり、理由は書かれていません。

2回目では、「これが、「最後の晩餐」を「かっこいい。」と思わせる一つの要因だろう」と推測の形で書かれています。

最後には、「だから、いきなり「かっこいい。」と思えるのだ」と理由を断定しています。

2回目の文中に出てくる「これ」が指すもの、最後の文中の「だから」の理由に当たる部分を見ると、「絵画の科学」という言葉が共通していることが分かります。

まとめ

今回は、国語教材「君は最後の晩餐を知っているか」について、本文の内容まとめや、授業テストでの出題が予想されるテスト問題について解説しました。

評論文は小説や物語と違って読み込むのが難しく感じると思いますが、本文で消化した「読み込みのポイント」を理解すれば頭にすっと入ってくると思いますよ。

ぜひ参考にしてみてくださいね。


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