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この記事では、中学国語で勉強する「盆土産」について解説させていただきます。

あらすじを掲載していますので、授業の振り返りや指導案作成に役立ててください。

この教材のポイントを押さえてありますので、学校の先生は、授業計画の参考にご活用いただければと思います。

また、テスト対策をする生徒さん向けにテストの出題例と解答開設も説明させていただきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。


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盆土産:あらすじ

盆土産

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主人公の少年は、盆に帰ってくる父親が持ってくるといった土産の「えびフライ」が気になっていた。慌てて父っちゃのだしを用意しながらも、「えびフライ」の味や見た目を楽しみにしていた。

父親が帰って来た日、ドライアイスや、今まで見たことのないえびに驚く。

その日の食卓は、最初はぎこちなさがあったものの、温かい雰囲気となった。

その翌朝、墓前に念仏する祖母が「えんびフライ…」とつぶやく。

美味しかったことを祖父と母に報告するのを見て、こんな美味しいものを食べたことがあるのかなと思いをはせます。

そして父がまた東京に戻るため、バスに乗り込む前、ふとまた「えんびフライ」という。

盆の土産で、家族の物語が増えました。


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盆土産:指導案の基本的なポイント

指導案を作成するときには、教材を通して生徒が読み取るべきポイントを押さえたうえで構成を練っていくことが大切です。

以下では、盆土産という教材で、生徒に対して伝えるべきポイントをまとめています。

登場人物の心情の変化や、現代とは違う時代背景に敏感に気づいてもらえるように指導案を考えてみてくださいね。

指導案作成のポイント①:作中で語られる家族の絆に注目する

この作品では、父をはじめとする家族の愛情が所々から見て取れます。

この家族愛も盆土産の根幹を成すものですので、重要なポイントです。

その家族愛を言葉や行動から感じ取れるように意識しておきましょう。

指導案作成のポイント②:心情の変化に注目する

「面くらってしまう」「ひやりとさせられた」「目をみはった」等、登場人物の心情や反応が豊かな点も、この作品の魅力です。

授業に限らず、テストや入試で、登場人物の気持ちをたずねる問題は定番です。

様々な表現に触れさせましょう。

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盆土産:テスト問題例の解説

盆土産

ここからは、中学校での授業向けに、「盆土産」のテスト問題例とその解説をさせていただきます。

盆土産:テスト問題の例

  • ①登場人物の気持ちについての問題
  • ②喜作の行動についての問題
  • ③父親の行動についての問題
  • ④母親への気持ちについての問題
  • ⑤父親の気持ちについての問題

以下、順番に説明します。

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テスト問題例①:登場人物の気持ちについての問題

「祖母と、姉と、三人で、しばらく顔を見合わせていた。」とあるが、この時の三人の気持ちはどのようなものですか。文中の言葉を用いて説明しなさい。

解答と解説の例

解答:盆には帰ってこないと思っていたため、驚く気持ち。

直後の文がヒントになります。速達も含めて、父親の行動が突然だったことがわかります。

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テスト問題例②:喜作の行動についての問題

「喜作は気勢をそがれたように、口を開けたままきょとんとしていた。」とありますが、なぜ、きょとんとしたのかを説明しなさい。

解答と解説の例

解答:「えびフライ」という言葉の意味がよくわからなかったから。

その後の「えびフライって、何せ」という言葉から、主人公の少年が発した言葉の意味がよくわからなかったといえます。


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テスト問題例③:父親の行動についての問題

「父親の皿には、さすがにしっぽは残っていたが、案の定、焼いた雑魚はもうあらかたなくなっていた。」とありますが、父親が雑魚をほとんどたいらげたのはなぜかを説明しなさい。

解答と解説の例

解答:父親は翌日の夕方には村を離れるから。

物語の時間経過が正しく読み取れているかを確認できます。翌朝の夕方にバス停で見送りの場面があるので、夜に村にいないことがわかります。


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テスト問題例④:母親への気持ちについての問題

「なんとなく墓を上目でしか見られなくなった。」とありますが、なぜそうなったのかについて説明しなさい。

解答と解説の例

解答:母親が食べたことがないであろうえびフライを食べ、申し訳なく思ったから。

上目でしか見られなくなったということは、真っすぐ見たり、見下したりすることができないということです。

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テスト問題例⑤:父親の気持ちについての問題

「いつもより少し手荒くて」とあるが、この時の父親の気持ちはどのようなものですか。説明しなさい。

解答と解説の例

解答:またしばらく会えない息子に、愛情を込める気持ち。

作品を通して、父親は気の利いた言葉を言うよりも、行動で気持ちを伝える人とわかります。

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盆土産:感想文の書き方とポイント

ここでは、感想文を書くならどういった点がポイントになるかを説明します。

「盆土産」では、時代背景を交えつつ、登場人物の心情の変化に注目しながら感想文を書くと良いでしょう。

冷凍食品のえびフライは、今の現代人の感覚としては、高級品ではありませんね。

しかし、この作品では貴重なものとして、とても美味しく、温かいものとして書かれています。

こういった気持は現代の私たちと共通しているものです。

現代とは違った情景でありながら、家族の心情は現代の私たちと共通したものがある、という流れで書くと書きやすいと思います。

感想文の例

私は、「盆土産」を読んで、作中の家族は幸せそうだと思いました。最初は、えびフライがごちそうで、朝に釣りで魚が父親のお酒のともという光景に、貧乏くささを感じました。

しかし、盆のわずかな時間に、何時間もかけてえびフライを持ってきた父親や、そんな父親が村に帰って来たことを実感するための雑魚を慌てて用意する息子。

えびフライが美味しかったことを報告する祖母等、「感謝」や「家族に喜んでほしい」という気持ちがあふれていると気付きました。

今の日本は、どこにいてもスーパーやコンビニエンスストア、レストランで美味しいものがいくらでも食べられます。

その一方で、家族全員で食事をとることができないことも珍しくないと聞きます。

当たり前のように食べ物が食べられることや、家族全員で楽しく話をすることが、とてもありがたいことと思いました。

これからは、もっと家族との時間を増やしたり、感謝してご飯を食べたりしようと思います。

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