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韓国の大統領は、「任期終了後に逮捕される」というのがお決まりのようになっています。

任期中に退任に追い込まれた大統領もいますが、無事に任期を終えたとえしても逮捕される韓国の大統領…なぜこんなことになるのでしょうか。

この記事では、逮捕や暗殺などの悲惨な末路をたどった歴代韓国大統領の一覧と、その背景として考えられる韓国社会に根付く「易姓革命」の考え方について解説させていただきます。


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韓国の大統領が逮捕されるのはなぜ?

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韓国の大統領の任期中は収賄や腐敗があったとみなされ、そのために身内や本人が逮捕される…というのがお決まりのパターンのようになっています。

逮捕理由としては不正蓄財や収賄といったものが多いです。

↓ これまでに逮捕されたり、暗殺されたり…と悲惨な末路をたどった歴代大統領を一覧にまとめてみましたので参考にしてみてください。

在任期間 歴代大統領 末路
1948~1979 第1代目~第3代目:李承晩(イ・スンマン) 亡命
1960~1962 第4代目:尹潽善(ユン・ボソン) 逮捕
1963~1979 第5代目~第9代目:朴正煕(パク・チョンヒ) 暗殺
1979~1980 第10代目:崔圭夏(チェ・ギュハ) クーデターで退任
1980~1988 第11代目~第12代目:全斗煥(チョン・ドゥファン) 逮捕
1988~1993 第13代目:盧泰愚(ノ・テウ) 逮捕
1993~1998 第14代目:金泳三(キム・ヨンサム) 逮捕
1998~2003 第15代目:金大中(キム・デジュン) 逮捕
2003~2008 第16代目:廬武鉉(ノ・ムヒョン) 自殺
2008~2013 第17代目:李明博(イ・ミョンバク) 逮捕
2013~2017 第18代目:朴槿恵(パク・クネ) 罷免後に逮捕


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不逮捕特権がむしろ逮捕の原因?

逆説的なようですが、韓国大統領が持つ「不逮捕特権」という特権が、逆に抵抗勢力によるネガティブキャンペーンを引き起こし、結果として退任→逮捕という流れにつながっていると思われます。

「不逮捕特権」とは、「大統領の任期中には刑事上の理由で逮捕をしてはいけない」というルールのことです。

この不逮捕特権がある限り、大統領が刑事事件に関わる何をしても逮捕をすることはできません。

なので、現在の大統領にとってかわりたい勢力としては、なんとか大統領を罷免するか、辞任するように世論をあおっていくという方法をとることが多いのです。

韓国では、大統領を引きずり落としたい勢力が、まず大統領の周囲の人間のあら探しをするのが恒例のようになっています。

そして最終的に大統領を追い込み、最終的に亡命や自殺へ追い込む方法をとるという方法がこれまで成功を収めるケースが多いのです。

大統領の逮捕=易姓革命?

なぜ、国民によって選ばれた大統領を、悪い噂によって貶めるようなことをするのでしょうか?

これには韓国の歴史的な背景が影響しています。

話が中国に飛びますが、古代中国では「易姓革命」という革命がありました。

この考えは、「悪い王は良い王によって倒され、良い時代が来る。悪い王は倒されるべきであり、次に来る王は必ずそれよりも良い王である」という考えです。

そしてこの考えは現在の韓国の大統領制度へ引き継がれるものとなりました。

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昔から中国の影響を強く受けてきた韓国

韓国は、大昔からおとなりの大国である中国の保護国(軍事面や内政面で支援をしてもらう関係)として成立してきた国です。

そのため、中国で易姓革命が起こるたびに、韓国でも政変が起こる…ということが繰り返し行われてきたのです。

ですから現在においても、新しく大統領になるためには、今の大統領よりも自分の人格や徳においてより優れていることを証明しなくてはなりません。

「自分が相手よりも優れていることを証明しよう」と考えた場合には、自分をよりよく見せることも大切ですが、相手をより悪く見せることも有効というわけですね。

そのために、前大統領が任期を終えたあとに、刑事訴追できる要素を探し出し、逮捕する(そうすることで彼にとってかわった自分たちはよく見える)という悲しい流れをくみ続けているのです。

悲惨な結末と知りながらなぜ韓国大統領を目指すのか?

これはひとえに、「自分は同じあやまちを犯さない」と思っているためだと思われます。

韓国の大統領選の前の選挙演説などを見ていると、どの候補者も意識が高く、立派な人に見えます。

過去の大統領たちも、大統領選などでは「自分の清潔さ」を何よりもアピールします。

選挙演説などを見ていると、まさか大統領になって収賄をするとは見えない立派な経歴を持った人物ばかりなのです(韓国は日本よりもはるかに学歴や職歴が重要視される社会です)

実際に、就任前にはそういう志をもって大統領を目指す人がほとんどなのでしょう。

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ネガティブキャンペーンによって泥まみれにされる大統領たち

しかし、実際に大統領になった後には抵抗勢力によってものすごいネガティブキャンペーンが行われます。

これは韓国の大統領が持つ強い権限(不逮捕特権)への対抗策としての側面と、歴史的につちかわれてきた「易姓革命」という考え方のあらわれといえます。

場合によっては最初からスパイのような役割で、大統領に失敗をさせるために近づいてくる人間もいるはずです。

大統領就任期間中にはマスコミや抵抗勢力によって徹底的に大統領の言動はチェックされますから、その過程でどんどん粗が出てきてしまう…というのがこれまでに韓国の歴史がたどってきたルーティンなのです。

歴代の王たちの悲惨な死

韓国の歴史について、もう少し掘り下げてみていきましょう。

韓国は古来、李氏朝鮮(りしちょうせん)という高度な文明をもった素晴らしい王朝でした。

しかし、この李氏朝鮮時代にも残念ながら王の不審死が相次いでいます。

歴代の王が27人いた中で、異常な死に方をしているのは、なんと12人にものぼるのです。

第5代目の王・文宋は、腰に腫瘍ができ、その後すぐ亡くなっています。

この時、王の主治医は何の問題もないと答え続けていたといわれており、これが不審死と言われてる原因となっています。

36歳で即位し、39歳の若さで亡くなったのでした。

第6代目の王も記述では自殺となっていますが、実際には毒物の入った薬を飲まされて殺されています。

この王は12歳で即位し、16歳で殺害されました。

それ以外の王もクーデターにあい殺害されるか、もしくは毒殺のような形で殺害されています。

第12代目の王は即位から12か月で死亡。

朝鮮王朝の王の平均寿命は47歳と非常に短く、その半数が不審な死を遂げているのです。

まとめ

韓国の大統領目指す人たちは、スタート地点では立派な気持ちを抱いて国のトップを目指し、国民のことを思っている人たちなのでしょう。

しかし、いざ大統領としての活動が始まるとまわりの勢力によって貶められていってしまう…というのがこれまでの歴史です。

韓国社会に根強くある易姓革命の考え方が取り払われない限り、大統領が思うように国政を行っていくのは難しいでしょう。

李氏朝鮮の時代に立て続けに起き続けた不審死を考えても、大統領や王になるというのは対価が低く、命がけの仕事だと言えそうです。

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