多くの世帯が同じ敷地内で暮らすマンションでは、「同階や上下階などの騒音がうるさい…」とお悩みの方も多いでしょう。
相手への伝え方によってはご近所トラブルの原因にもなりますから、手紙を使って相手に苦情を伝えるのも一つの手です。
今回は、角を立てずにこちらの気持ちを伝えられる、苦情の手紙の書き方をご紹介します。
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マンション騒音への苦情の手紙例文
一例として、上階から聞こえる子供の足音について対策をお願いする手紙の例文を紹介します。
苦情の手紙の書き方の注意点については後の部分で解説させていただいていますが、以下の例文をベースに「何が問題で、相手に何をどうしてほしいのか」をあなたの状況に変えて使ってみてください。
マンション騒音への苦情の手紙例文
○○様
前略
突然のお手紙にて失礼いたします。
△△マンション××号室に住んでおります***と申します。
実はこの度、○○様にお願いしたいことがあり、お手紙を差し上げました。
私どもの住まいはちょうど○○様の階下になりますが、お子様の走る足音が下階にひびいております。
時には夜分遅い時間にも足音がひびくことがあり、眠りにつく時間と重なる際には睡眠の妨げにもなってしまい、失礼ながら大変に困っております。
お子様が元気なことは何よりですし、お互い様でもございますので、事情はお察し申し上げます。
もし可能であれば、お子様の遊ぶスペースなどに消音マットなど敷いて頂くなどをして、階下に足音がひびかないようにご対策いただけませんでしょうか。
また、夜9時以降は少しだけ足音を控えめにしてくださいましたら、大変ありがたく存じます。
勝手なお願いにて誠に恐縮ではございますが、ご一考くださいますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
末筆ながら、○○家様の今後のご多幸心よりお祈り申し上げます。
早々
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マンション騒音への苦情の手紙の書き方:4つの注意点
騒音元のお宅に直接苦情をお伝えするのは、思わぬトラブルを招きがちです。
顔を合わせることもある相手ですから、できる限り円満に関係が続くようにしておきたいですよね。
マンション騒音の苦情の手紙を書くときには、以下4つのポイントに注意しましょう。
マンション騒音への苦情手紙の書き方:4つの注意点
①感情的にならないこと!
②何の騒音に困っているのかを明確に
③騒音元の相手の気持ちに理解を示す一文を入れる
④具体的な騒音の解決策を提示する
以下で順番に解説させていただきます。
①感情的にならないこと!
苦情を言うまでには、ずいぶんと我慢を重ねてきたという人がほとんどです。
ですから、いざ手紙を書こうというときには、ついついこれまでの感情が噴出してしまうのも仕方がありません。
しかし、トラブルを解決するには冷静であることが第一優先です。
夜に苦情の手紙を書いたら一晩寝かせておいて、冷静になった翌朝にもう一回見直してみましょう。
第三者に読んでもらうのも、自分では気付かない点を指摘してもらえるのでおすすめですよ。
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②何の騒音に困っているのかを明確に
ただ単に「うるさい」とだけ書いても、相手は自分がどんな風に騒音を立てているのかが分からないものです。
人それぞれで「騒音」と感じるレベルは違いますし、普段の生活のどの音が相手に不快になっているのかは意外に気づきにくいものなのです。
具体的に騒音の状況や時間帯などを記載することで、相手が「何をどうしたらいいのか」がわかりやすくしてあげるのがポイントです。
③騒音元の相手の気持ちに理解を示す一文を入れる
こちらの主張がいくら正当で、一般常識で考えて正しいものであったとしても、苦情を受けた相手としては冷静な気分でいれないものです。
例文では「お子様が元気なことは何よりですし、お互い様でもございますので、事情はお察し申し上げます」という一文を入れています。
このように、相手の気持ちや状況に理解を示す一文を入れておくと相手としてはぐっと飲みこみやすくなるものです。
また、騒音の苦情を受けた当人は、こちらが思っていた以上に恐縮される方がほとんどです。
一部の横柄な住人を除いては「大変申し訳ないことをした」と、必要以上に自分を責めてしまうこともあります。
今後のしこりを残さないためにも、相手の気持ちに寄り添った手紙の書き方に配慮するのが大人のマナーです。
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④具体的な騒音の解決策を提示する
騒音を出していることはわかったけれど「じゃあ一体どうしたら良いの?」と、具体的な解決策がわからない人もいます。
具体的な解決策がないと、結局何も変えてくれなくて今まで通り…なんてことになってしまいがちです。
これではせっかく時間をかけて手紙を相手に渡した意味がありませんよね。
自分がどうしてもらいたいのかを具体的にアドバイスしてあげましょう。
相手としても「教えていただいた~、試してみたんですがいかがでしょうか…?」と次のコミュニケーションにつながる話題になり、人間関係を円滑にすすめるのに役立ちます。
まとめ
苦情を申し伝えることは、言う側にとっても言われる側にとっても気持ちの良いことではありませんよね。
そんなときには手紙は意思伝達のツールとしてとても便利なものです。
お互いが同じマンションでいつまでも気持ち良く暮らすためには、ご近所トラブルの火種はできるだけ作るべきではありません。
本文で解説させていた大が例文や、手紙作成時の注意点を押さえて穏便かつスマートに騒音問題を解決しましょう。
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