3月は暦の上では春ですが、まだまだ寒い日が続きます。
寒いのが苦手で春の訪れを今か今かと待ちわびている…という方もきっと多いのではないでしょうか。
今回は「啓蟄の候」の意味についてです。
冬に微かな春の訪れを感じる時期のことを、二十四節気では「啓蟄」と表現します。
「啓蟄の候」という言葉を一度は耳にしたことがあっても、ちゃんとした意味は知らなかったり、手紙や文章での使い方はちょっと難しい…と思われたりしている方も多いかもしれません。
今回は「啓蟄の候」の意味や使い方について具体的に解説していきます。
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「啓蟄の候」の意味や読み方・使い方は?
まずは、「啓蟄の候」の意味、読み方や時期について確認しておきましょう。
「啓蟄の候」の読み方は「けいちつのこう」です。
漢字が難しいですが、「啓」は「出てくる」、「蟄」は「虫などが土の中に隠れる」という意味ですから、合体すると「冬眠していた虫たちが動、春の訪れを感じて地中から出てくる様」を表現します。
さらに「候」は「変化が現れるきざし」を意味しますから、「啓蟄の候」で「春が近づき、気候が温かくなってきて、冬ごもりしていた虫たちも外に出てくるようなきざしをを感じる」という表現になります。
「啓蟄の候」の意味
- 啓 :出てくる
- 蟄 :虫などが土の中に隠れる
- の候:変化が現れるきざし
総じて、「春が近づき、気候が温かくなってきて、冬ごもりしていた虫たちも外に出てくるようなきざしをを感じる」様子を表します。
「啓蟄の候」を手紙に使う時期はいつ?
2018年なら、3月6日~3月20日に出す手紙に使いましょう。
「啓蟄」を含む二十四節気は、太陽の動きによって日付が変わってきます。
毎年、日付が微妙に異なるのはこのためです。
2018年の「啓蟄」は、3月6日(火)です。
時期としては、啓蟄から春分の前日までの約15日間ということになります。
※二十四節気とは、1年を24等分にし、その分割された時期に季節を表す名称をつけたものです。
皆様に馴染み深いものでは、「冬至」や「春分」などがこれに含まれています。
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「啓蟄の候」手紙の書き方具体例
手紙やメールで啓蟄の候という言葉を上手に含ませる方法について具体例を紹介します。
基本的には手紙やメールの文頭や書き出しの部分に自然に含ませるようにすると好印象です。
①ビジネス向け
拝啓 啓蟄の候、貴社におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
②学校やPTA
春の陽気を感じ、虫たちも冬眠から目覚める啓蟄の季節となりましたが、保護者の皆様はいかがお過ごしでしょうか。
③友人あて
すっかり春めいて来ましたね。そんな春の訪れを意識できる啓蟄の季節なりましたが、○○さんはいかがお過ごしでしょうか。
まとめ
今回は、「啓蟄の候」の意味や読み方、使い方について解説させていただきました。
「啓蟄」に限らず、二十四節気を含む日本の季語には、意味を深く調べると「なるほどな」と思える言葉が多いです。
メールやラインといった通信手段が当たり前になっている現在こそ、様々な日本の季語と触れ合って、大切な人に手書きの手紙を書いてみるととても相手に印象に残りますよ。
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