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花冷えとは、「桜が咲くころに冬の寒さが戻って来る情景」のことを意味します。

お花見のときにブルーシートにすわってみんなでお酒を飲みながらも、「まだちょっと風が冷たいね…」という日ってありますよね。

花冷えとはまさにあのような気候のことをさします。

今回は、花冷えという言葉をお手紙や俳句、短歌に含めるときに注意しておくべき具体的なポイントについて解説してみましたので、参考にしてみてくださいね。


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花冷えを使う具体的な季節や時期はいつ?

「花冷え」の「花」は、ソメイヨシノを表していますので、ソメイヨシノが咲いている季節や時期にしかこの言葉は使うことができません。

日本で「花」というと「桜」を意味するのが大原則ですよね。

この桜には「カンヒザクラ」や「八重桜」などたくさんの種類がありますが、和歌や俳句などで特別な説明がなく花と書いてある場合、それはソメイヨシノを指すものと考えるのが俳句や和歌の世界でのセオリーなのです。

沖縄で桜といえばカンヒザクラですし、大阪では造幣局の様々な種類の八重桜がとても美しいので、これらの花の開花に合わせて「花冷え」という言葉を使いたくなりますね。

しかし、原則的なルールに従うと、「花冷え」という言葉をを使えるのは、ソメイヨシノが咲いている時期だけということを知っておきましょう。


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花冷えの「冷え」ってどのぐらいの冷え?

さらにいうと、「花冷え」という言葉を使うのは、「冬が戻ってきたかのような寒い日」があるときだけです。

ソメイヨシノが咲いていて、なおかつ冬のように寒い日限定ですから、もしもソメイヨシノが咲いている間に、うららかな暖かい日ばかりが続いたら、花冷えという言葉が使えないということもあり得ます。

なんだかルールがややこしい…と感じられた方もおられるかもしれませんが、「花冷え」とはそれだけレア感のある言葉ですから、ここぞというときにとっておきたい言葉ですね。

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冷えを使った文章例:書き出しに使う場合

「花冷え」という言葉を、手紙の挨拶文の書き出しに使う場合には、以下のような文例が考えられます。

 

「花冷え」を書き出しに使う例

拝啓

花冷えの候 いかがおすごしですか。

 

どうでしょう?文章の書き出しとして季節を感じさせつつもシンプルですべりだしが良いですよね。

意味や伝えたい情景としては「桜の花が咲いたというのに、冬が戻ったような寒さが続いていますね。いかがおすごしですか」という意味になります。

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花冷えを使った文章例:末尾として使う場合

花冷えは、手紙の末尾としても使うことができます。

 

「花冷え」を末尾として使う例

花冷えの折、どうぞご自愛ください。

 

これは、「桜が咲いても冬のように寒い日がまだまだ続きそうですから、どうぞお身体を大切にしてください」という意味になります。

最低限の短い言葉で、季節感と相手を思いやる気持ちが同時に伝わりますね。

ただし、冒頭で花冷えを使ったら末尾では使わず、末尾で使うなら冒頭では使わないようにしましょう(季節を表す言葉は、「1つの文章に1つだけ」が原則です)

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花冷えには春の季語としての役割もある

上で「花冷えの花とはソメイヨシノのこと」というお話をさせていただきましたが、花冷えという言葉には、春の季語という役割もあります。

いうまでもないかもしれませんが、季語とは、俳句や和歌で季節を表すために決められた言葉のことですね。

季語としての「花冷え」は、3月下旬から4月上旬の時期を表す言葉として使います。

俳句や和歌で使う場合はフィクションですから、実際の天候が花冷えでなくても表現したいイメージに合わせて使えます。

なお、季節を表す言葉は1回だけ登場させるというルールは、俳句や和歌もおなじです。

また、「花冷え」という言葉だけで春の季節を表すことになりますから、もし「花冷えの春」と言ってしまうと、「春」を表す言葉を2回繰り返していることになるので誤りということになりますから、気を付けてくださいね(「頭痛が痛い」などといってしまうのと同じ間違いです)

まとめ

今回は、花冷えという言葉の意味や文例、季語としての使い方などについて具体的に解説させていただきました。

花冷えは、ソメイヨシノが咲く寒い日にだけ使うとってもレアな言葉ですから、「今日の気候はまさしく花冷えといえるかも!」というときにはぜひお手紙などに登場させたい言葉ですね。

上手に使って、季節感の伝わる素敵な文章をつくってみてくださいね。


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